ライブ写真館 2009年6月

サンバ&オリジナルの山本真莉さんと加々美淳さんです。サンバはブラジルの音楽。ブラジルは貧富の差が非常に激しい国ですが、みんな明るくおおらかに生きてる人たちが多いそうです。かつてブラジルに住んでいた加々美さんは「サンバで日本をもっと明るい国にしよう」と、本格的なサンバを日本に持ち帰って来られた本物のブラジル人(実は日本生まれの日本人)です。サンバのリズムは気持ちをウキウキさせてくれます。だから私もサンバが大好きです。だけどCD屋さんに行ってもサンバのCDってあんまり置いてないのが残念。ボサノバはたくさんあるのになあ。でもボサノバはサンバの一種ということで、お2人のライブではボサノバもいっぱい演奏してくれます。サンバとボサノバのリズムの違い講座は勉強になりますよ。質問したらいつでも教えてくれます!そしてなんと来月7/30には世界的パンデリスタのセウシーニョ・シルバさんがクラスタに出演です!これは普通ありえないくらいすごいことです!凄まじいライブになりそうです!!

クロマチックハーモニカの鈴木真澄さんです。お久しぶりです!今回はCD「ロマンス」のリリース記念ライブです。昨年の2月にCD制作のオファーを受け約1年半をかけてついに完成。ホマドリームさんから2500円で好評発売中です。現代ギター2009年7月号の83ページにもレビューが載っていて高評価をいただいています。今回のライブはレコーディングメンバーのギターの磯野さんとピアノの濱崎さんの共演で完全生音演奏でした。しかし鈴木さんはさすがに上手いです。混じり気の無い美しい単音、ふくよかな和音、絶妙なビブラート、ピアニシモで安定して鳴らし続けるなど、技術が磨きに磨かれています。全体的に素晴らしくキレの良い演奏で、この表現力の豊かさは毎日の練習によって培われたこの技術あってのものだと感銘を受けました。この日のために仕入れた「純米真澄」一升瓶は見事に一晩で空っぽになりました。ありがとうございました。

三宅さんはこのところ美少女ボーカリストの伴奏者としても引っ張りだこで大活躍中!今一体何人の人と共演されているのでしょうか。今でもすごい数のオファーがあるようです。いやあの実力なら当然でしょう。それくらい三宅さんのギターはカッコいいのです。そんな三宅さんの初の完全ソロギターワンマンライブ。そして自主レーベル「火の玉ロック」を立ち上げ、そこからその名も「火の玉ロック」というソロギターCDを本日発表されました。三宅さんはジャズのスゥイングとロックのビートを同時に感じさせるスーパーフィンガーピッカーです。あのシャープなストロークを聴いたらまさか指で弾いているなんて信じられないでしょう。すごいです。ジャズ、ロック、洋楽ポップス、フィンガー5、マイケルジャクソンメドレーなど、元々歌物のナンバーも多く演奏されたこともあって、お客様からの手拍子や歌声が自然に出てきて会場一体となって盛り上がりました。ステージの運び方も絶妙で演奏家としてだけではなくエンターテイナーとしての才能も素晴らしいです。しかし今回のソロライブの時も、美少女ボーカルの伴奏の時も一切譜面を見ないで演奏する三宅さんはすごすぎます。優に100曲は超えてます。CDは10曲入り1000円。クラスタでも販売しております。しかしあの写真を表紙に使うとは〜!

なんとなんと5年ぶりのクラスタとなる高野裕(たかのゆたか)さんと湯治直樹(ゆじなおき)さんです。(意外に難読なのでふりがな振りました) 今回は初出演の大槻さとみさんのボーカルも加わり、前半後半それぞれ「高野ソロ」「高野湯治デュオ」「大槻ボーカルトリオ」の順番でのライブでした。「高野湯治デュオ」は「ゆっくりさん」というユニット名だそうです。高野さんは生年月日を公開されてますが相変わらずアンチエイジングな人ですね〜。高野さんのソロギターはギャロッピングでチェットアトキンス的な明るくウキウキする曲が多くて私は大好きです。デュオ演奏では不思議な曲もあったりして表現が幅広いです。歌は大槻さんのオリジナル曲が中心で、全体的に明るく楽しい雰囲気です。お二人の伴奏はライブなのにCDみたいなフェイドアウトの終わり方を多用して大槻さんの笑いを誘っていました。さすが長年デュオを組んでいるだけに息が合っています。しかし楽しくて面白いライブでした。近いうちにまたお待ちしてます!

毎月お世話になっております日本を代表するギター演奏家兼作曲家の佐藤正美さんです。毎日どこかでテレビ・ラジオで佐藤さんの曲が流れていますので、たとえお名前を知らなくても日本で最も多く聴かれている演奏家だというのはおそらく間違いないでしょう。レコード、CDはメジャーレーベルから多数出されていて、オリジナル曲の楽譜集も数多く出版されています。クラスタのライブに出演されている関口隆正さんと高橋正樹は佐藤さんのお弟子さんで、佐藤さんのオリジナル曲を大変素晴らしい演奏で聴かせて下さいます。今回のライブは久々のトリオで、いつもとは違ってオリジナル曲よりもスタンダード中心の内容となりました。ベースやボーカルが入るとまた違った面白さ、楽しさがあります。佐藤さんのライブは通常より1時間早い18時半からのスタートで、その分当然終わるのも早いわけですが、その後の時間帯が実はものすごくお得なのです。なんと佐藤さんからのギターの無料ワンポイントレッスンが受けられるのです。ライブチャージはちょっと高いですが、メジャー第一線で活躍されているプロからのアドバイスが受けられることを考えたら超お得ですよ!

オリジナルソロギターや女性ボーカルとのデュオで活躍中のテルイさんと、独奏や合奏で活躍中のイケメンクラシックギタリスト楠さんです。お2人のデュオでのクラスタライブは1年1ヶ月ぶりです。お2人は5年ほど前にクラスタ・フリーコンサートで知り合った仲です。あの日は伝説になってます。テルイさんはオリジナルもカバー曲も変態コードのスケベ演奏(かなりほめてます)で、ギターもよくたたいてます。楠さんは普段は正統派クラシックギタリストですが最近は作曲編曲もされていて、演奏にもアドリブ的な要素を取り入れています。クラシックギターの世界では、いわゆる古典と呼ばれるものだけでなく、デュアンスやヨークなどの現代作曲家の作品も人気があります。今回のライブでは、ジャズでもないポップスでもない、「現代のクラシックギター作品」的な印象を受けました。お2人ともクラシックの基礎がしっかり出来ているので、こういった新しい方向性もすごくいいと思います。

毎月お世話になっている超絶ジャズギタリストの関口祐二さんの呼びかけで実現した「完全生音ジャズギターセッション」。クラシックギターを使ってジャズを演奏されている3人のベテランギタリストによるセッション企画です。3人で一緒に演奏するのは実に20年ぶりだそうです。使用ギターは、関口祐二(アントニオ・マリン)、清水義文(ケビン・アラム)、日野雅司(マルセリーノ・ロペス)。総額一千万超??前半ステージはそれぞれのソロ演奏。関口さんはジャズ・オリジナル、日野さんはジャズ・ボサノバ、清水さんはクラシック・演歌・童謡と幅広いプログラム。後半は清水さんが鉄弦オベーションに持ち替えての完全生音セッション。本当に上手い人が弾くと簡単そうにやってるように見えますが相当な高レベル演奏です。実にリズミカルです。19時半にスタートして途中少しの休憩を挟んで終了は22時過ぎという長時間ライブでしたがそれでもアンコール鳴り止まず。終わった後も飲みながら24時頃まで誰かが弾いている状態が続いていました。正にギターマニアの空間でした。

若手ギャロッピングスタイルギタリストの多い資産じゃなくて大石さんです。堀尾和孝ギター道場を優秀な成績で卒業され、現在バンドやソロギターでの活動を積極的にされています。低音ブンチャブンチャのギャロッピングスタイルを基調とし、さまざまなジャンルの名曲をソロギターアレンジで演奏されます。オリジナル曲も毎回増えてきています。もちろん全てがギャロッピングスタイルというわけではありませんが、中心となるスタイルがはっきりしている人は強みがあります。この日は「風絃流し」で一緒に活動されているケーナの金子さんの飛び入り演奏もありました。シンプルですが迫力があります。大石さんは現在ソロCD作成中とのことで次回8月のライブには発表できる見込みとのことです。楽しみですね。

初出演の涼恵さんです。写真パネルも飾られて演出にも凝ったライブでした。涼恵さんはブラジル・サンパウロ生まれで女性の神主さんという珍しいプロフィールの持ち主。突き抜けるような歌声で全身を使った素晴らしい表現力を持った歌手です。神主さんが使う鈴(?)も効果的に使っていました。伴奏の山本さんはリストが得意な凄腕ピアニストであり、作曲、編曲、画家、脚本、女優、ラジオパーソナリティなどマルチに活躍されている人です。いつもすごい人をクラスタに紹介してくださり感謝感激です。朗読の春口さんは地元国分寺出身の女優さんで、NHKの大河ドラマにも出演経験があるそうです。明るく爽やかな人で本読みもさすがプロの女優さんだと思わせる実力でした。この日はあいにくの雨でしたが、立ち見満員ありがとうございます。うちの店微妙な狭さでごめんなさい!

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