ライブ写真館 2009年4月

主に「da-ima(ダイマ)」のお名前でウクレレ演奏活動をされている今田清英さん今田さんです。今田さんはウクレレを職人芸的な緻密なテクニックを駆使して、実に芸術的にクラシックを演奏される人です。いきなりウクレレでタンゴアンスカイとかアルハンブラの思い出とか亡き王女のためのパバーヌとかを弾かれたら、クラシックギタリストは意表を突かれます。だけど決して受け狙いのネタではないってことは演奏を聴いたら分かります。また押尾コータロー作品もウクレレで!いやー受け狙いじゃなくても受けます。私はウクレレ業界については詳しくありませんが、今田さんのようなスタイルの人は珍しいのではないでしょうか。いいと思います!前半今田さんのソロの後、後半は今田さんのお師匠さんの明山さんが登場。武満徹アレンジのビートルズナンバーやディアンスのフェリシダージなどの難曲を演奏されました。さらりと弾いているように見えてこれはかなり難しい!そして最後はお二人によるデュオ演奏。同じナイロン弦ですが、音域が違うのでいい感じで音がとけあってそれぞれの良さが引き立っていました。ウクレレの単音弾きの音色がまた美しいこと。今田さん、次回またお待ちしてますよー!

すごいを通り越すともう笑うしかないという実例を示す超絶ライブでしたー!日本が誇る世界的ジャズギタリスト!ジャズギターの神様とも称される宮之上貴昭さんです。クラスタは3年ぶりです。ソロギターライブなのに宮之上さんはギターを持って来てませんっ!?普段はフルアコで演奏されている宮之上さんですが、今回はガットギターでの演奏ということで、当初店のギターを使われる予定だったのですが、さすがにあれは安物過ぎて申し訳ないと思い、アコボー後藤さんにお願いしてグランドピアノ並みの値段の超高級ギターを貸していただきました。ありがとうございます。このギター、宮之上さんも超絶賛。宮之上さんのガットギターソロライブは超貴重です!まるでギターが体の一部であるかのような自由自在な演奏です。この弾き方はないでしょという意表をついた一見ムチャクチャやってるようで実はそうじゃないという驚異的なプレイも続出で、もう面白くて仕方がありません。この人は上手いとかいうレベルではありません。別格です。そしてゲストボーカルに弱冠22歳のニカさん。この若さでこの安定感抜群の歌い方には驚きました。というかですねー、ギターに合わせて歌うシンガーはあの伴奏では絶対歌えないと思います。歌が完全に自分のものになっていてアカペラでも完璧に歌える人でなければ、宮之上さんの変幻自在の伴奏には付いていけないはず。だけどニカさんは「とっても歌いやすい」っておっしゃってました。すごい才能です!いやー濃い夜でした。

世はゴールデンウィークに突入!まあ私は前職から関係なく仕事してます。今回は抜群の歌唱力と、そのキャラクターで男女問わず若者から中高年までのアイドル的人気を持つ「よねっぴ」ことよねくらみすずさんのワンマンライブです。公開プロフィールによれば、48歳からギターを始めたらしいのですが、豊富なライブ活動の成果でしょうかすでにかなりの安定感があります。(クラスタ設定では43歳独身ということになっておりますのでよろしくお願いします。)日常の生活を歌った歌詞が多くこの日はオリジナル13曲、カバー5曲。一切歌詞カードを見ないで歌うスタイルはこれはもう見習うべきものです。最近は美少年キャラの船渡川君との「よねふなデュオ」での活動も多く、ワンマンライブは今年になて初めてだそうです。店内は超満員ありがとうございます!よねっぴさんは元プロの漫画家でこの日配った曲目チラシには少女漫画風のイラストが描かれていました。昔の漫画作品を元にした実写版映画化の計画もあります。いや、まだ読んでないんですけど。カバー曲は自分でギターを弾かない主義(??)みたいで、三宅さんと船渡川君が伴奏でゲスト参加でした。アンコールは女子大生ぶんこさんとの4人でザピーナッツの「恋のバカンス」で見事なハーモニー!しかしこんなに人気があって演奏の完成度も高いのにCDはまだありません。期待してますよー。

日本を代表するギター演奏家兼作編曲家の佐藤正美さんです。毎月ご出演いただき感謝感激です。今回は初めてのお客様も多くいらっしゃりお喜びいただけてとても嬉しいです。佐藤さんの作品はテレビやラジオで毎日どこかで流れていて、気が付かないうちに日本人なら誰でも耳にした事があると思います。ナイロン弦ギターでクラシックやポピュラー以外の曲が流れたらかなりの高確率で佐藤さんの曲ではないでしょうか。そんな珠玉のオリジナル作品を中心にボサノバやクラシック、そして世界的なバーデンパウエル研究家としてバーデンの曲もいつも演奏されます。佐藤さんが耳コピで書かれたバーデンの楽譜がなかったらバーデンの曲を弾く人は今ほど増えなかったと思います。私もお世話になっている1人です。それにしても佐藤さんのギターの音色はやわらかくて優しくて美しいです。クラスタの常連さんで佐藤さんの優秀なお弟子さんが、最近クラシックギターコンクールに佐藤さんのオリジナル曲で挑み続々と入賞されています。これは実は非常に画期的なことであり、この実績の積み重ねで佐藤先生の作品を演奏するクラシックギタリストが増えていくのではないかと期待しています。日本人ギタリストでオリジナルのトレモロ曲を複数発表しているのはもしかしたら佐藤さんしかいないかもしれません。本当にいい曲が多いので多くのギタリストが弾いてくれると嬉しいです。

非常に充実したソロギターライブでした。お二方ともクラスタのフリーコンサートの常連様で、どちらも実力派として素晴らしいご活躍をされています。高橋さんは佐藤正美さんに師事され、佐藤先生のオリジナル作品、バーデンパウエル、ボサノバ、タンゴ、ブルース、ポップス、クラシックと非常に多くのレパートリーをお持ちで、その数推定200曲(一部誇張)!2日前にはショートライブデーでバーデンパウエル特集を演奏されましたが、この日とあわせると20曲以上、しかも全部暗譜!場数の多さでも並のプロを遥かに凌駕していて安定感のある演奏です。後半の高円寺の田中君(22歳、彼女募集中)は鉄弦でオリジナル曲やビートルズ、クラプトンなどを中心に、なぜか生まれる前のベタベタな昭和歌謡アレンジまでを演奏。若いのにオジサン好みの選曲と演奏です。そのアレンジ力は素晴らしいものがあります。しかしトークで「僕の若い頃・・・」は無いぞ!君より若いお客さんはいませんから!

やっぱりサンバ最高!サンバ、日本語サンバ、オリジナルを歌う美少女シンガー(クラスタ語なので突っ込まないこと)山本真莉さんと、見た目の通り本物のブラジル人(本当は日本人)の加々美淳さんによるいつもノリノリスーパーライブです。私は先月まで加々美さんの髪型を目指して髪を伸ばしていましたが挫折しましたヒー。いいなあ天パー。真莉さんはいつもとちょっと感じが違うなあと思ったら、髪型が右わけから左わけに変わったのでした。かわいいですね!加々美さんは先月からしばらくブラジルに行かれていて、ブラジルの最新情報もいっぱいでした。ブラジルではどこのお店に行っても店内BGM放送というものがなく、音楽が流れているなと思ったらそれは必ず生演奏、という音楽文化の国らしいのですが、最近はだんだんとその文化もなくなりつつあるとか。ブラジルでも欧米化の波が進んでいるようです。でもクラスタはわりとそれに近いものがあるかも?それにしてもこのお二人のライブはいつもいつも素晴らしいです。圧倒的にすごいグルーヴ感。しかもギター1本で!到底真似できるものではありませんが、ぜひ一度見ていただきたいです。

おそらく日本で一番多くギターのアレンジ楽譜&教則本を出されているギタリストの関口祐二さんです。全国どこの楽器屋さんに行っても関口さんの本が置いていないお店はないでしょう。現在、クラシックギター専門誌「現代ギター」さんにも毎月一曲アレンジ譜の連載も担当されています。「弾いた通り楽譜にしてるので僕でも同じように弾けませんよ」とのことです。弾くたびにアレンジが異なるジャズミュージシャンならではです。これだけ多数の著作活動をされているのにもかかわらずライブ活動も積極的です。関口さんの本で勉強されている人はぜひ一度ライブもご覧になってください。超絶すぎてびっくり仰天です。生で「見る」というのはとても勉強になりますよ。この日は久々にアントニオマリンが復活!パワーのある音色です。店のヤマハ鉄弦を使ってのフラットピック演奏もありました。スタンダードジャズ、オリジナルをいつもたっぷり2時間!超絶テクニックで2時間も弾けるなんてさすがプロ中のプロです!

桜の花も散り始め、急激に暑くなってきました!この日の店内最高気温は29℃。冷房最大に入れてなんとかでした。まだ4月なのにヒー。恐るべし地球温暖化。この日のライブも気温に負けない激HOTでした。プロのジャズ歌手として活躍中の門馬瑠依さんと今や女性シンガーからひっぱりだこのスーパーギタリスト三宅慎二郎さんによるアコースティックなデュオライブ。門馬さんは低音からしっかりと出せるシンガーで、基本的なパワーがやはりプロは違うと思いました。普段はほとんどスタンダードジャズを歌われているそうですが、クラスタではアメリカンポップスもたくさん歌ってくれます。三宅さんはジャズのスィング感とロックのビート感を併せ持ち、どんな曲にも即座に対応できるギタリストです。ジャズ界の新型ギタリストとして注目を集めています。ピックを使わない指弾きとは思えないようなアタック感で、普通の人は爪が割れるのでうかつに真似できない奏法です。お二人とも明るく爽やかなお人柄で、ライブは超盛り上がり!ライブ後も超盛り上がり!!

日本を代表するボサノバシンガー山本のりこさんです。とてもシンプルにさらりと演奏されているように見えて、真似できそうでできません。本当に上手い人というのはやっていることが難しそうに見えないものです。日本ボサノバ界においてある意味頂点に立たれる人ではないでしょうか。この日は私の誕生日も重なり、お客様からたくさんプレゼントをいただきありがとうございました。のりこさんは、クラスタ2002年にオープンして以来ほぼ2ヶ月に1回のペースで約40回もご出演いただきましたが、諸般の事情により今回のライブでしばらくお休みされることになりました。長い間ありがとうございました。またいつかのご出演をお待ちしております。またどこかでのりこさんのライブを見かけましたら皆様見に行かれてくださいね。

4月4日は誰が呼んだか「おかまの節句」だそうです。今日のライブはいてこ&いておボサノバデュオです。ブラジル留学帰りのいてこさん(32)(確証無し)はレストランでの演奏もこなしセミプロとして大活躍中です。山本のりこさんに師事されてます。フルート&サックスのいておさんは、プロデューサー&アレンジャーとして現在CD制作でビシバシやってる最中だそうです。ジャケット写真は私がやらせていただくことになっております。お二人のライブスタイルもかなり確立されてきまして、前半はボサノバのスタンダード、後半は昭和の歌謡曲のボサノバアレンジでの演奏で、ボサノバを知らない人にもとても楽しめるライブになっています。ところでCDはいつ出来るのかなあ。セーラー服が似合ううちに作ってくださいねー。ジャケット写真にする予定ですから。(ほんとか!?)

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