ライブ写真館 2009年2月

シンプルイズベストなショーロデュオ、コロボックリさんです。ショーロとはサンバやボサノバの源流と言われているブラジルの民俗音楽です。山崎さんの7弦ギターの軽やかでリズムカルな伴奏で桜さんが実に情感豊かなケンハモでメロディを奏でます。本当にシンプルなのですが、日頃の鍛錬でしっかり綺麗にまとめたすごくいい演奏です。いい意味でとても潔いシンプルさで、ケンハモのメロディが安心して心地よく聴けるユニットです。山崎さんの7弦を生かした低音フレーズもいかにもショーロって感じです。桜さんも、ライブを初めて間もない頃は本当に素直にメロディを弾いていただけだったのですが、今ではアドリブフレーズがバリバリになりました。ますますキレも良くなってきています。格段の進歩です。毎回の成長が楽しみなユニットです。桜さんの横顔のラインが美しすぎて見とれてました。いかん最近カメラ目線で見てしまう。

ギター、ベース&ボーカルのジャズライブです。この日は朝から雪でかなり冷え込みました。そんな中大勢のお客様のご来店ありがとうございます!アコボーこと後藤さんは今回ライブ初出演。この3人はお互いそれぞれ知り合いだったけれど3人が同時に顔を合わせたのは初めてだそうです。後藤さんはアポヤンド奏法で芯のあるクリアーな力強いギターの音を奏でます。岩崎さんは渡辺薫ちゃんのバンドで何度もご出演いただいていますがちょっと久々の登場。ますます激ヤセです。お二人ともどんどん調子が出てきて息の合った素晴らしい演奏になりました。自信に満ちた演奏でかっこいいアドリブフレーズもいい感じで連発。乗ってます。濱さんもちょっとお久しぶりでした。低音から中音域にかけてストレートに響いてくる歌声です。後藤さんの「ジャズはその場で会った人とのセッションのために日々個人の技術を磨く」というお話は大変勉強になりました。普段の生活にもいえることだと思います。次回5/15(金)です!おすすめします!

プロのチェロ奏者、宮澤等さんです。今月2回目のご出演です!いやーこういう本格的なクラシックの生演奏はやっぱり聴いておくべきですねー。当然ですがギターと比べたら圧倒的に迫力のある音です。最大絶対音量が大きいとそれだけダイナミックレンジの幅が広く、音の強弱による表現力がすごいです。もう聴いていてうっとり。ギターを弾く人にもとても参考になるはずですよ。本日のプログラム:詩人の恋(シューマン)、鳩にえさを(シャーマン)、アベマリア(サンサーンス)、ウエストサイドストーリー(バーンスタイン)、チェロとピアノのためのソナタ(ラフマニノフ)、ニューシネマパラダイス、海の上のピアニスト(モリコーネ)、無伴奏チェロ組曲第2番(バッハ)、パバーヌ(フォーレ)、いつも二人で、暗くなるまで待って(マンシーニ)、チェロとピアノのための組曲(ボラン)/アンコール:おくりびと(久石譲)

日本を代表するアルゼンチンタンゴユニット「エルフエジェ」のバンマス佐藤美由紀さんとスズキイチロウさんによるタンゴデュオ+女子高生タンゴ歌手(一部ウソ)是枝みきさんによるライブです。美由紀さんは行く先々のライブハウスのピアノの弦を叩ききることでも有名で、昨年12月には3本切ったという噂も。しかも全部かなりの低音弦です。ありえません。クラスタでもクリスマスライブで1本切れまして張り替えたばかり。明後日クラシックのライブがあるので今日切れたら完全アウトということでハラハラドキドキのスリリングなライブでしたが無事切れずに終了!こんな感じですから、演奏はとってもパワフル。イチロウさんのギターもやっぱりパワフル。プロの力の入った演奏は実に聞き応えがあります。前半はデュオインストで、後半はこれりんさんの情熱的な歌が加わりました。これりんさんすてきです!

2月22日はニャンニャンニャンで「猫の日」!犬の日は1/11なのか11/11なのかは不明です。毎回大人気の。玄人はだしのスーパーユニット「ノミの心ぞう」さんです。飯塚兄弟のウクレレとコントラバスというこれまた大きさの違いすぎる楽器をベースにしたユニットで、音域が非常に豊か。そこに市川さんのパーカッションとあらゆる楽器をこなす純吉さんが加わり、そしてそれをバックにスーパーシンガーの祥子さんが歌います。確かな技術を持った大人の余裕のある演奏という感じで軽快でバランスも抜群。全員歌い手でもあるので演奏しながらの全員コーラスも特長です。そしてなんといっても祥子さんの歌が超絶に上手すぎ!彼女が歌うともうみんなひき込まれるように真剣に聴いちゃいます。彼女の歌は一瞬で場を支配します。なんかのコンテストがあったら満場一致で優勝間違いなし!私は自信を持ってそこまで言い切りますよ!ぜひ一度聴きに来て下さい。この日はゲストに「うたたねデパリス」さんの三線で歌う沖縄音楽(なのかな?)。毎回個性的なゲストが登場するのもノミの心ぞうさんのライブの楽しみです。

日本を代表するギター作曲家&演奏家の佐藤正美さんです。毎月ご出演いただき感謝感激です。今回の楽器は佐藤先生長年ご愛用の世界的超名器アグアド。時価1050万円とのことです。確かにすごい楽器です。2月24日に上野の東京文化会館で、落語とギターのコラボレーションコンサートがあるということで、今回のプログラムはそれに沿った内容とのことでした。珠玉のオリジナル作品を中心に、バーデンパウエルのイパネマ、サンバトリスチ、そして久々に「ボンファに捧ぐ」まで!そしてなんとなんと、創作落語のギター弾き語りという新たなる芸までご披露下さいました。これは面白かったです!佐藤先生は定期的に戸隠でのギター合宿を開催されています。飲み会の方もかなり楽しそうなので私も出来る事なら一度参加したいと思っています。

ギターとサックスによるジャズライブです。お2人ともお名前が読みにくいので念のため、「かんだひろし」さんと「こしいしともひろ」さんです。上田さんは私がクラスタ開業直前まで師事していた先生ですが、ジャズは全然習ってません。いまだにジャズ理論はよく分かりませんヒー。輿石さんは先月お子さんが生まれたそうです。おめでとうございます。私はジャズは全然詳しくないのですが、基本はピアノ・ドラム・ベースかなというのはなんとなく分かります。これに管と女性ボーカルが加わるスタイルも主流です。ジャズの世界ではギターはちょっとマイナーな楽器なのかも知れません。私は個人的にはジャズはサックスが一番好きです。ギターのジャズは完全ソロギターに職人芸的な面白さを感じています。この日はそのどちらもかなえてくれるライブでした。いやーサックスってやっぱりパワフルですねー。この場合ギターは伴奏楽器として活躍するわけですが、上田先生の丁寧勝パワフルな演奏が生き生きとしてとてもいい感じです。このお2人はかなりいいデュオだと思います。

2月だというのに気温が異常に上昇。ポカポカ陽気で汗かいちゃいました。静岡では夏日を記録したとか!クラスタ店内も暖房止めてましたよー。この日はスーパーシンガーROCOちゃんとジャズのフレーズとロックのビートを併せ持つインプロビゼーションギタリスト三宅慎二郎さんのお2人による、アコースティック・ポップスデュオライブでした。今回で3回目ですがまたまた超満員!やはりこの上手さと明るい人柄が多くの人をひきつけるのでしょう。ROCOちゃんは音大で声楽を学び、イギリス留学でネイティブの英語を身に付けた人で、英語のポップスを歌わせたらもう完璧です。どこまでも余裕で伸びるソプラノは聴いていて鳥肌が立つくらいすごいです。日本語の歌も「千の風に乗って」は説得力抜群でじーんと来ましたし、広瀬香美さんの歌も余裕すぎて全然難しく聴こえません。実は先日ROCOちゃん写真集の撮影会を某所でやったのですが、女優さんと間違えられたのか人だかりが出来てしまいました。それくらいオーラが出ているのでしょう。こうなったら紅白目指しましょう!2月14日といえばバレンタインデー。私もたくさんチョコをいただいちゃいました。ありがとうございました!

地元国立が誇るジャズギタリスト関口祐二さんです。関口さんはギターの教則本をもしかしたら日本で一番たくさん書かれている人かもしれません。アマゾンで検索して見たらなんと50冊も出てきました。日本中の楽器屋さんには必ず置いてあるはずです。この日の共演はクラスタ1年ぶりの登場となる中神吾六さん。超絶ギタリストの関口さんが大先輩と崇める人です。普段はアコギはあまり弾かれないそうで、前回のライブの時に新しく買われたそうです。ご本人いわく、14000円(ゼロ3つです念のため)。それでも上手い人は十分使いこなしていい音でいい演奏をされるんです。いやー値段じゃないなあ。対する関口さんは664ラミレス。値段差100倍くらいかも知れません。ライブはそれぞれのソロとデュオ。いつものことですが、プロは余裕で上手い!久々に織笠ジャズ部長も見に来て下さり盛り上がったライブでした。

激渋ジャズギタリスト須古典明さんです。この日はナイロン弦指弾きスタイルでした。素晴らしく甘く透き通った音色と抜群のリズム感。変態コードと微妙なチョーキングを使いなんとも言えない雰囲気のある演奏がたまりません。ぜひとも生で体験していただきたいです。

 

この日は久々の本格クラシックライブ!よくお世話になっているチェロの宮澤さん以外は初出演の皆様です。感動の演奏でした。店内立ち見も出る満員御礼。ライブタイトルは「禁断の音楽」という意味だそうですが特に意味はないとのことです。ライブ前半は「バロックの名曲」で、ヘンデル、バッハの名曲。ギターの音がチェンバロのような効果を出していていい感じでした。宮澤さんによる「無伴奏チェロ組曲」も絶品でした。単音でも音の厚みに圧倒的な迫力があります。後半は「ラテン音楽の名曲」で、ヴィラロボス、ピアソラなど。ゲストでトロンボーンの佐野さんとオーボエの石井さんが参加され、管楽器3つのふわっとしたハーモニーにはぞくぞくしました。特に佐野さんのトロンボーンは小さめの音でふくよかな音質で上手すぎます。「タンゴの歴史」はギター&フルートの他にギター&チェロのバージョンもありこれまた超新鮮。いやーほんとに洗練されたクラシックの演奏っていいものですねー。この感動は2/26(木)の宮澤さんのチェロライブでぜひお確かめ下さい。

初出演、石垣一浩さんのソロギターライブです。見ての通りかなりの男前ギタリストです。石垣さんの演奏スタイルは、エレガットにエフェクターを通しての2ライン出力。ほぼ全てオリジナル・ソロギターです。かなりのパワープレイでリズム感も素晴らしく、音が途切れなく続くイメージです。石垣さんにモリダイラのコンテストのことをお話ししたら、ご存じなかったとのこと。世の中にはまだまだ多くのすごいギタリストがいるんです。石垣さんがクラスタにご出演いただくことになったきっかけは、もう20年近く前私が南林間に住んでいた頃の草の根ネット(こんな言葉知らない人が多いんだろうなあ)で知り合った友達からのご紹介でした。どこでどうつながっているか分からないものです。

広島の山川さんです。山川さんは広島でアコギインストのイベントを定期的に開催されていて、広島におけるギターインストの牽引役として活躍されています。本業は歌手で、ヤマハの世界歌謡祭にも出場。なんと武道館での演奏経験をお持ちなのです。明るく常に前向きな素晴らしいお人柄です。昨年10月のクラスタ広島ツアーではプロデューサーをしていただき大変お世話になりました。ライブは全てソロギターで20曲。3ステージに分けて、1ステージ目はオリジナルアレンジのカバー曲集。そして2,3ステージはオリジナル曲集。山川さんのオリジナル曲は四季それぞれの情景を題材にしたものが多く、どれも曲想豊かで叙景作曲家としても素晴らしい才能の持ち主だと思います。山川さんは年末の大阪ツアーにも参加してくださり、なんと私は広島の山川さん宅で新年を迎えました。公私共に大変お世話になっております。今年は九州ツアーでまたお会いしましょう!

日本を代表するボサノバシンガー、山本のりこさんです。いつも偶数月レギュラーでご出演いただいていて今年は初ライブです。今年もよろしくお願いします。今日は特に音響設定がバッチリ決まったような気がしました!とろけるような気持のいい演奏でした。もちろんのりこさんが上手いというのが第一です。2月といえば南半球のブラジルは真夏真っ盛り。カーニバルの季節です。ライブ前半は映画「黒いオルフェ」からの曲特集でした。そういえば、のりこさんの「オルフェのサンバ」は久しぶりに聴きました。後半はスタンダードにオリジナルを交えての演奏。ツアーの楽しいお話でも盛り上がりました。だけどのりこさん上手すぎ。もう見事としか言いようがないです。本当に上手い人は簡単そうにやるんです。だけどできそうでできません。ボサノバ歌ってる人はのりこさんのライブは必須です!

久しぶりのサンバです!真莉さんは去年の忘年会のメインゲストとして大変お世話になりました。加々美さんは12月1月と開いて3ヶ月ぶりです。いやーいつも長時間ライブありがとうございます!この日もサンバと真莉さんの日本語オリジナルを中心に2時間半くらいたっぷり。この日は節分ということもあり、豆まきタイムもありました。やっぱり本物のサンバのグルーヴを聴くと体が自然に揺れて来ちゃいます。加々美さんは、加々美さんのCDを聴いたブラジルの大御所ミュージシャンのジョアンボスコさんから大絶賛されたそうで、大変喜ばれていました。もしかしたら今後共演のお誘いもあるかもしれません。それだけ加々美さんは本物だということですね!そして最近、東南アジアでサンバ・ボサノバの人気が高まってきているそうで、加々美さんは今年はそちら方面へのツアーも増えそうだということです。正に世界的なサンビスタです。私は加々美さんの髪型を真似しようと去年の1月から髪を伸ばしています。あと10センチくらい足りませ〜ん。髪染めてヒゲも伸ばさないとなー。その前にギターの腕を真似しろって?それは無理っぽいヒー。

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