ライブ写真館 2008年11月

いつもお世話になっております。スーパージャズ&ポップスユニットノミの心ぞうさんです。一見、結構ラフにやっているように見えて実はバランス感がすごい。超実力派です。今回のゲストは、パーカッションの市川さんも参加されているアカペラコーラスバンドのクロスポイントさん。略して「クロポン」だそうです。なんとライブは今日が初めてだそうですが、うっとりするハーモニーを聴かせてくださいました。実はノミの心ぞうさんも含めて全員がシンガーとしても活躍されていらっしゃいます。ビートルズばりの演奏しながらのコーラスもありました。そして、これは絶対に強調して言いたいのですが、メインボーカル祥子さんの歌が激ウマです。とろけるような甘いボーカルがたまりません。歌い始めたら店内が静まりかえります。素晴らしいです。このようなしっとり系のジャズボーカルでは、プロも含めた日本人ジャズシンガーで祥子さんより上手い人は果たしてどれほど存在するのでしょうか??プロのジャズシンガーの人、ジャズ評論家の人、メジャーレーベルのプロデューサーの人にはぜひとも祥子さんの歌を聴きに来てほしいです。(そこまで言うぞ!)

日本を代表するギター作曲家、編曲家&演奏家の佐藤正美さんです。そんなすごい人がもしかしたら今年のクラスタ最多出演者かもしれません。いつもお世話になっております。先月に引き続いて世界的超名器アグアドでの演奏でした。いや誤解を恐れずに極論すれば高い楽器だから無条件でいいというわけではないのです。性能を生かすも殺すも弾く人の腕次第。音色と言うか演奏そのものです。楽器の銘柄なんてマニア以外は誰も気にしません。出てきた音楽そのものが素晴らしければそれで良いのです。しかし佐藤先生の音色は本当に心地いいです。本当にリラックスできます。名器を使いこなしています。こんな風に弾けたらいいなと思って練習を重ねていくうちに、より良い楽器を求めるようになるのです。今回もオリジナル中心にボサノバ、クラシックの演奏でした。ライブ後は飲みながら無料個人レッスン会。これははっきり言って超お得。次回はクラスタ2008年最後のライブとなる12/27(土)です。ぜひメジャー第一線のギター演奏を聴いて新しい年をお迎え下さい。

この日は女性プロクラシックギタリストの対バンライブ。クラスタは4年半ぶりの出場となる河野智美さんと、クラスタで時々メイド服を着てアルバイトしてくれている佐藤絢子さんです。河野さんは来月行なわれる国内では最も権威のあるクラシックギターのコンクール、東京国際ギターコンクールの出場を控え、そのリハーサルも兼ねてのご出演です。去年は熊谷俊之さんが準優勝されたこともあって高田元太郎師匠の薦めもあり久々のクラスタライブが実現しました。本番に受けての練習を重ねられているだけあって、課題曲も自由曲も素晴らしい弾きこなしでした。背筋を伸ばしたきりっとした美しい姿勢で、演奏中のお顔はちょっと怒っているようにも見えちゃう真剣そのものなんですが、演奏が終わった直後にニッコリと笑顔になるその瞬間がもうたまりません。佐藤さんも来月の名古屋ギターコンクールに出場が決まり、それに向けての練習に励まれています。mixiで自ら萌え系イメチェン宣言をされて髪型も変えて女子高生コスプレ(?)でアンジェラアキメガネで登場。やはり高田師匠から萌え系ということで推薦をいただきました。佐藤さんを昔から知っている人からは「えーこんなことする人じゃなかったのにー」とかよく言われます。でもこれはある意味プロ意識の高まりと言ってもいいのではないでしょうか!?河野さんの曲目はあまり有名な曲ではなかったのに対し、佐藤さんの曲目は有名な曲が中心で、ギタリストのお客様にとっても勉強になったと思います。ライブ後はお約束のメイド服に着替えてカメラマンに囲まれてました。河野さんにもコスプレをお勧めしたのですが着てくれませんでしたー。(一体どういう店だ?!)お2人とも来月のコンクールがんばってください。また優勝凱旋ライブをお待ちしております!!!

新進気鋭、若手演奏家2人によるデュオライブです。ギターの大柴さんとバイオリンの吉田さん。どちらもクラスタ完全初登場です。平日であいにくの雨にもかかわらず満員御礼です!この編成でタンゴと言ったらもうピアソラしかありません。「タンゴの歴史」を中心に、クラシック、オリジナル、そしてトトロまで。ライブのためにいろいろと選曲していったら、やっぱり好きなタンゴが一番多くなってしまったそうです。タンゴ独特の揺れるリズムを切れ良くかっこよく演奏してくださいました。最初はギターにマイクを立てようかという話だったのですが、大柴さんのギターの音が大きくて十分生でOK。やはりプロの音は違う。ギターソロ、バイオリンソロもありました。大柴さんによると、伴奏楽器の無いバイオリンのソロは「どソロ」と言うんだそうです。かなり幅広いレパートリーをお持ちのようですので、またもっともっといろんな曲をお聴きしたいです。次回ライブお待ちしております!

滋賀県在住のギタリスト、ゆあさまさやさん主催のソロギターイベントです。去年の暮れに続き今年もやっていただきました。演奏順に(1)ゆあささん(滋賀)ライトハンド奏法を駆使した見せる演奏。(2)湯浅さん(岡山〜現東京)ブラジルのカバー曲と癒し系オリジナル。今回唯一のマイクどり。(3)山本さん(千葉)アルペジオがなんとも美しい。今年のモリダイラ影の1位(私の独断評価)。(4)ナカシオンさん(兵庫)エフェクターで徹底的に作り込んだ音色で超絶技巧。深めのリバーブの歌声と合わせて浮遊感漂う演奏。1組30分づつ。みなさんモリダイラのファイナリストで、濃い目のショートライブデーの様相でした。実はこの日は茨城のokayanさんも出演予定でしたが、連日のハードスケジュールで過労で倒れて残念ながらキャンセル。okayanさーん、この埋め合わせはぜひソロライブでー!それにしてもいつも来てくださる、なおっちさん絶対年齢逆サバ読んでるでしょう。一回りくらい!来年もお待ちしてます!!

11月22日は「いい夫婦の日」だそうです。それとは関係あるのかないのか不明ですが、今日はいてこ&いておデュオさんのライブ。いてこさんは数年前にクラスタで山本のりこさんのライブを見に来てくださって、その場で弟子入り。歌もギターもポルトガル語もほぼ初心者から習い初めて、いておさんのプロデュースの下、今やレストランのレギュラー演奏者としても活躍しています。さすがまだ32歳。若い。(真偽は不明)成長が早い!今回は豊富ないてこさん美青年人脈からベースのジブリ堀口さんが加わってのトリオ演奏です。堀口さんはジブリ美術館で働いていらっしゃるそうです。私行きたいけどまだ行ったことがないんです。なかなかチケット取れないからなあ。ライブは前半はボサノバスタンダード、後半は70〜80年代の日本の歌謡曲をボサノバ調にアレンジしたもの、と前後半で趣向を変えたものでした。これもいてこさんの持ち味となっています。来年は待望のファーストCDリリース予定らしいので楽しみです。

いつもビートルズデーでお世話になっている森さんと、森さんさわやか美少女人脈で初出演のあゆこさんとかおりさんが加わってのライブでした。森さんは普段はボーカルがメインのライブ活動をされているそうですが、クラスタはご存知の通り「男性ボーカルライブ禁止」という世界的にも希少なライブハウスなので、今回のライブでは森さんがギターで全曲参加して、ソロギターの演奏と、フルート、ボーカルのデュオ、そしてトリオの演奏という形で行なわれました。ジャズやボサノバの他、森さんとよこのさんのオリジナルソングを、写真で見ての通り美男美女の爽やかな感じでの演奏でした。休憩時間中にはビーナス、そしてライブ後にはまさかの綾波完璧版の○スプ○もキャー。

近年ひそかなブームとなっているブラジルの伝統音楽ショーロ。ヨーロッパのクラシック音楽とアフリカのリズムが合わさって生まれたような音楽で、サンバ、ボサノバの源流とされています。コロボックリさんはそれを鍵盤ハーモニカとギターという構成で、シンプルにメロディーを美しく聴かせるデュオ。コンスタントにライブ活動を続けられ今月で結成2周年だそうです。今や東京ショーロ界になくてはならない存在となりました。桜さんは自称他称「東京ショーロ界のサトエリ」とのことです。(すみません、私サトエリって知りません・・・。)12月を残して、この日が今年最後のライブだそうで、しばらくお休みだそうですが、また来年の活動を楽しみにお待ちしております。

パーカッションが2人入ったリズミカルでにぎやかなユニット。技術的には高いので、今後いかに売り込んでいくかが課題です。

地元国立が誇るスーパージャズギタリスト関口祐二さんにはほぼ毎月お世話になっております。最近のライブでは幅広い人脈で、共演や対バンの人をご紹介いただいております。今回は世界的評価の高いギタリストのAKIさん。ソロギターのアルバムはここ7年間発表がなく、最近は琴とのユニット「AKI&KUNIKO」での活動が多いですが、ソロギタリストとしてもその強烈な個性で根強いファンが多いです。AKIさんの曲は、次々と変化する曲の表情により強い物語性を感じます。右手でボディを支え左手を手前に引くことによって生まれる、常に揺れる浮遊感漂う音色がAKIさんの持ち味です。これによって独自の世界を作り上げています。関口さんはナイロン弦ラミレス完全生音。AKIさんは鉄弦レイクウッドエフェクター使用。と対称的なスタイルのソロギター対バンライブでした。どちらもご自分の世界を確立されてらっしゃいます。ソロギターというジャンルの奥深さが感じられました。

一期一会の魅惑のジャズギターデュオ「スコイズミ」さんです。お2人は別々にお店に着いて、会うとお互いに「お久しぶり」「よろしくお願いします」と握手を交わすところから始まります。店での本番以外での合わせ練習はおろか、その日に何の曲を演奏するかも決めていないのです。「じゃあこれやる?」みたいな感じで簡単な譜面を広げていきなり演奏が始まります。それがまた美しすぎるデュオギターになっちゃうんですよー。鉄弦の須古さんとナイロン弦の小泉さん。PA一切無しの完全生音ライブ。お互いに相手の実力を認め合って、お互いの個性を最大限に生かし合うデュオ。そこには、よく見かける「俺の方がすごいぜ」みたいなバトル対決みたいな雰囲気は全くありません。スコイズミデュオにはベテラン同士の大人の音楽があるのです。

クラシックとジャズ、両方を弾きこなすギタリストとして演奏活動をされている日本有数の難読ギタリスト上田浩司(かんだひろし)さんと、アメリカ留学から帰国して間もないクラスタ初出演のジャズシンガー、長谷川香織さんです。上田先生は私のギター師匠でもあります。ただしジャズは全く習ってません・・・。長谷川さんと上田さんとの出会いは、上田さんの出された1冊の本だったそうです。上田さんは11年間アメリカ留学生活を過ごされた経験を元に、「アメリカの音楽系大学留学ガイド(三修社刊)」という本を6年前に出されました。それを5年前に長谷川さんが書店で見つけ、4年前にアメリカ留学をされたそうです。そして長谷川さんの帰国後お2人のデュオが実現しました。ピアニストでもいらっしゃるので、ソロの弾き語りも出来ます。また別ユニットでの活動もあるようですのでそちらも楽しみです。

今年脱サラしてプロのクラシックギタリストとして活動を開始された関口隆正さんです。クラスタ・フリーコンサートの常連さんでもあり、その実力は一目、いや十目くらい置かれています。古典を得意とされ、ポンセ、タルレガ、ジュリアーニ、バリオス、ビラロボスなど多数のレパートリーがあります。特にトレモロ奏法の美しさはどんなプロにも負けないほどの技術と表現力を持っています。現在、佐藤正美さんに師事されていて、佐藤先生のトレモロ曲は楽譜になっていない曲も含め全てレパートリーに収め、師匠公認の後継者としてその作品を世に広められています。人脈と人望も厚く先月は広島と熊本でのコンサートツアーでは地元の人のプロデュースもあり、どちらも大成功を修めました。暗譜していつでも弾ける曲は常時なんと40曲以上!クラスタでは今後も関口さんのプロ活動を全面的に応援させていただきます!

いやー今回も笑った〜。笑いと感動のサンバ歌手、渡海真知子(わたるみまちこ)さん。真知子さん面白すぎです!天然なのか天才なのか、いたたぶん両方かも。あの天真爛漫さ、どうやったらステージ上であそこまでナチュラルでいられるのでしょう。常に次の行動が読めません。お客様だけでなく加々美さんまで笑ってました。「ちょっと酔ったのかもー」って、お酒飲んでないし!しかし歌は抜群に上手い!このナチュラルで感情をそのまま表わす彼女の性格そのままに、ネイティブブラジル人からも太鼓判を押されたポルトガル語とリズム感で、歌詞の内容に入り込んで歌い上げるその実力は本当に素晴らしいです。時には笑いながら、泣きながら。お客様の顔を見つめて語りかけるように歌った時なんか、ちょっとゾクっときました。日本サンバ界の宝です!お2人は今月末から来月にかけて、ブラジルトップのパンデリスタと全国ツアーがあります。このライブレポートを東京以外の人が読まれているかどうかは分かりませんが、もしお近くでライブがあるようでしたら、ぜひぜひ見に行ってくださいね。

アメリカ、オレゴン州ポートランド在住の鬼塚仁志さんです。アメリカでは「トシオニズカ」のお名前で活躍されていて、TV番組でも特集されるほどの注目を集めているスーパーギタリストです。15年前にスペインに渡り、10年前からアメリカに移住。今回は6年ぶりの一時帰国とのことで、先月の「クラスタ・とびいりフリーコンサート」に来られて超絶プレイを見せていただきました。キレの鋭さとリズムのノリの良さには驚かされました。フラットピックを使いつつ他の指でも弾くというスタイルです。アルハンブラのような低音アルペジオでメロディーがトレモロという曲も演奏されましたが、どうやって弾いているか分かりませんでした。聞くと、フラットピックのみで楽譜通りに弾いているらしいです。そんなこと誰も出来ませんってー。フラメンコをベースに、ジャズやロック、フュージョンをミックスしたような心地よいオリジナル曲ばかり。日本でもぜひ人気が出てほしい人です!

ウクレレでボサノバ・ジャズの本格派実力バンド、「レレデボッサ」さんです。コアメンバーのMegさんとキヤマンさんには土日のお昼にクラスタでウクレレ教室をやっていただいていて、今やウクレレ界の一大勢力です!今回はギターの志賀さんとベースの折原さんを加えての4人編成。バンマスのキヤマンさんの意向で、キヤマンさん以外のメンバーは女性しか参加できないと言う(?)うらやましいユニットでもあります。Megさんは実はクラスタのコスプレ文化発祥の人。今回は綾波萌え〜でした。Megさんの歌の上手さにもいつも感心していますが、インスト隊の安定感はまるでスタジオミュージシャン並です。たんたんと、実はすごい。やっぱりレレデボッサさんレベル高いです!今回は特別ゲストにプロのチャランゴ奏者のTOYO草薙さん。実はセーラームーンのかなりのマニアだったという意外な事実に親近感を覚えました。普通セーラーマーキュリーの技の名前とか知らないでしょう!?また盛り上がりましょう!

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