ライブ写真館 2008年9月

9月最後のライブは地元国立が誇るスーパーギタリスト関口祐二さんです。関口さんはギターやウクレレの教則本をすごい勢いで出されているので持っている人も多いのではないでしょうか。ウクレレは一回余興でやっていただいただけでメインはギターです。待望のセカンドアルバム「ナチュラリー」が今月ついに発売されました。今回のCDは全曲完全ソロギターです。アントニオマリンがビンビン鳴ってます。1枚1500円の超お得価格!全国CDショップ及びクラスタでも販売しておりますのでぜひお買い求め下さい。そのアントニオマリンは現在修理中とのことで、この日は664のラミレス。弦高高くて張り強くてそれであの早弾きは信じられません。達人ならではの技です。今回のゲストは15年ぶりの再会という清水義文さん。前半は関口さんの超絶ソロ。後半は清水さんがラグリマから演歌〜ポピュラーメドレーソロと、ギターデュオの演奏。15年ぶりに会ってぶっつけ本番が出来ちゃうところがベテランジャズマンのすごいところです。9月も今日で終わり。朝夕冷え込んできましたので皆様体調を崩されませぬよう。

若者から中高年まで幅広い層から支持を集める地元シンガーソングライター、よねっぴことよねくらみすずさんと、よねっぴさんからの超ご推薦をいただいた自称赤城山のふもと在住のギタリスト、初出演ひろアクアさんの対バンライブでした。1stはひろアクアさん。「エスニックギター」と称し、世界の民俗音楽をモチーフにしたオリジナル作品の数々を演奏していただきました。ギター一本で素晴らしい表現力です。それぞれの国独特の音階を非常によく研究されていて、日本音階、沖縄音階の海外からの伝播に関する自説のお話も興味深くお聞きしました。2ndはよねっぴさん。相変わらずいい声してます。歌唱力あります。昔の思い出や日常生活での気持ちを歌にしたものが多く、心に染み入る素晴らしい歌詞と歌いっぷりです。元々ユニットでボーカル担当だったのが、2年前からギターを始めて1人で活動されているそうですが、十分に上手いです。歌うのはオリジナル曲のみ。相当な数がありますのでそろそろCD出してくれないかなー。

日本を代表するギター作曲家兼ギター演奏家の佐藤正美さんです。毎月ご出演いただき感謝感激です。佐藤さんの作品はテレビやラジオでよく使われているので、誰でも知らない間に絶対聞いた事があります。佐藤さんがタクシーに乗った時ラジオからご自分の曲が流れてきて運転手さんに「これ俺の曲だよ」って言ったら怪訝な顔をされてそうです。まあそうかも・・・(?)ライブはオリジナル曲を中心に、バーデンパウエル、ボサノバ、クラシックのアレンジものなどを演奏。クラスタでもライブをしていただいている高橋さんと関口さんは佐藤先生のお弟子さんで、佐藤さんの作品を世に広めることに貢献されています。今回は佐藤さんのCD「ヒーリングボッサ3」にも参加されたパーカショニストの関根さんとの初共演で、よりリズミカルなライブになりました。そしてライブ後がまた楽しいのです。飲みながらの第3ステージがあったり、お客様の演奏会があったり、またこれが酒の席とは思えないハイレベル。見ているだけでも勉強になります。いつもK村さんも見に来て下さっていたのですが、九州に帰られてしまい指定席は空いたまま。K村さん今週末は広島で飲みましょう!

今回もノリノリでした〜!サンバ最高!さすが本物のブラジル人は違う!(実はお2人とも日本人)。毎回汗だくの全力ライブ。日本最高峰のサンバ!私は加々美さんのおかげでこのサンバのリズムのとりこになってしまった一人です。加々美さんの髪型にしようと思って今年の1月から髪を伸ばしていて、このライブの前の日に加々美さんの写真を持って美容院に行って「こういう風にして下さい」と頼んでパーマかけてもらったのですが、まだ全然長さが足りなくて全然別物にヒー。もうあと20cmは伸ばさないといけません。頑張れるか自分?加々美さんは、11月下旬から12月上旬にかけて、ブラジルから世界最高峰のパンデリスタ、ジョルジーニョ・ド・パンデイロさんとセルシーニョ・シルバさんとの全国ツアーをされるそうです。私は12/7(日)を押さえてあります。真莉さんが歌う日もあるそうです!九州でもあるみたいですので、チャンさん絶対行ってね!

伊藤賢一さん、約一年半ぶりのクラスタです。伊藤さんはギター専門学校でクラシックギターを基礎からきっちり学ばれ、とにかく練習の鬼でそのテクニックは素晴らしいです。磨きぬかれたテクニックでクラシックとオリジナル曲、スタンダード曲などを曲に応じてギターを換えて演奏されます。ナイロン弦と鉄弦の両方を使用する珍しいギタリストで、今回持参されたのはナイロン弦がアントニオマリン、鉄弦が大屋ギター2本の合計3本。だんだんと打田十紀夫さん化してきています(!)。オリジナル曲も今流行の叩き系ではなく、端正な作品がほとんど。日々の研鑽を感じさせる演奏です。現在までにCDアルバム3枚を発表され、全国に渡って演奏活動を続けられています。いつもそうなのですが、伊藤さんのライブは女性のお客様率が高いです。しかもギターを弾かないお客様率が高いです。マニアックなこのジャンルにおいてこれは特筆すべきことでしょう。

心配された台風も東京をそれて好転に恵まれました。スーパーポップスシンガーのロコちゃんと火の玉ロックこと三宅慎二郎さんのポップスデュオライブです。前回も満員御礼でしたが、今回はさらにウルトラ超満員しかも全国各地から!感謝感激です。ロコちゃん上手すぎですよ〜。音大で声楽を学び、イギリスにも2年留学し、帰国後広瀬香美さんに師事。つまりクラシックの基礎があって英語ペラペラの上でポップスを歌っているわけです。もう桁違いに上手い!どこまでも伸びる澄み切った高音。一瞬鳥肌立ちました。三宅さんのギターもパワー炸裂!エフェクターであえてザクザク感の音色でリバーブを効かせた音色で抜群のグルーヴ感で弾きまくりです。フラットピック使ってないですよねー?指弾きであれは普通ありえないですよ〜!このデュオはすごい!次回来年のバレンタインデーのライブを入れていただきましたが、そのうち大ホールでもやれそうな勢いですので、至近距離で見られるクラスタでのライブにぜひぜひお越し下さい。上手い人の生演奏は絶対見るべし!超オススメです!!

高橋さんはクラスタのフリーコンサート系にはほぼ全て参加して下さっている人で、他店も含めると年間50本以上のライブをされているすごい人です!この日は全17曲を全て暗譜で演奏。その実力は佐藤正美師匠のお墨付き。佐藤作品の歴史解説もあり勉強になりました。通称高円寺の田中君はとびいりフリーコンサートのスーパー常連。お母さんが私より年下だそうですヒー。大学を辞めてプロを目指してがんばっています。ビートルズやカーペンターズなどの通好みのアレンジが特長です。恋するオリジナル曲もあり、来年春のモリダイラコンテストで優勝を目指します。君なら出来る!(勝手にプレッシャー光線)

ぶっつけ本番、一期一会の魅惑のジャズギターデュオ、須古典明さんと小泉清人さんによる「スコイズミ」です。このところますます人気上昇中です。基本的にはスタンダードなジャズの即興デュオですが、この日は日本人作曲家のよく知られた曲もたくさん演奏されました。ナイロン弦と鉄弦の完全生音ライブ。店内にはお2人の演奏を聴きに来られたお客様しかいらっしゃいませんので、ライブ中は本当に静か。素晴らしいお客様ばかりです。細かな表現もしっかり聴き取れます。それにしてもお2人の掛け合いは本当に素晴らしい。お互いの腕を認め合った仲で余裕が感じられるベテラン同士のデュオです。できそうでなかなかできないものです。ライブ後は恒例のお客様フリーステージ。このところ恒例となったロシア人ボーカル&ギターデュオは私もいつも楽しみにしています。ロシア人が英語でビートルズやジャズを歌うというのも面白いです。我々日本人だって英語の歌歌うので同じですけどねー。

立ち見超満員ありがとうございました〜!クラスタ初登場の「ショーロンポー」さんのショーロライブでした。最近では無印良品店内のBGMでもよく流れているショーロという音楽は、サンバやボサノバの源流となったブラジルの伝統音楽です。ブラジル独特の跳ねるようなリズムに乗せた軽快な曲が多く、サクサク感もあり、古くて新しい音楽として日本でも人気が高まって来ている音楽です。ショーロンポーさんは主なメロディーをフルートが、コード伴奏をギター、リズムをパンデイロ、というシンプル構成なユニットですが、皆さんかなりの凄腕で、迫力の曲からゆったりバラードまで聴き応えのある演奏でした。ショーロが中心でしたが、ピアソラの曲やオリジナル曲もありました。初めて聴く、変、というか面白い曲も結構あって楽しかったです。次回は11/14(金)に女性ピアニストを加えた4人ユニットで再登場です。

ボーカル&ギターの宮崎さんと古賀さんです。ライブのジャンルタイトルはいろいろ列記してむりやり付けていますが、その他にもビートルズやスティービーワンダーなども含め実際いろんなジャンルの歌を歌ってくださいました。宮崎さんが10曲中5曲歌われているコンピレーションアルバムCD「カラーズ」が今月リリースされました。このアルバムには古賀さんのお姉さんも参加されています。宮崎さんはもともと上手いボーカリストですが、レコーディングの経験を経てさらに技術、表現力が増した感じがします。パワフルで全音域に渡ってとってもきれいで伸びの良い歌声です。古賀さんのギターも軽快感があってノリノリです。宮崎さんを見ていると、前向きに頑張っていていい仲間が増えて来ているんだなあって思います。そういう様子を見ていると私も嬉しくなります。

京都在住のアマチュアギタリスト中西清一さんです。毎年一回のペースでご出演いただいております。52歳の時に23年ぶりにギターを再開し現在57歳。関西を中心に活発な演奏活動をされています。テーマは「挑戦」でかなりの難曲やオーケストラとの共演など、なかなか出来ないことに積極的に挑戦されています。ギターの演奏そのものは決して上手くありません。中西さんが審査員をされている「ギター音楽大賞」の出場者の誰よりもおそらく上手くはないでしょう。それでも彼を慕って多くのお客様が集まるのは、きっとその「挑戦」している姿に対する応援の気持ちの表れなのでしょう。今回の曲目です。<中西清一>作者不詳:6つの小品 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 (全5曲) H.ヴィラ=ロボス:前奏曲 (全5曲) 中西清一:前奏曲 (全4曲) <粟戸智之> R.ニャタリ:ブラジリアーナ第13番 (全3楽章) A.ピアソラ:リベルタンゴ <重奏> アルビノーニ:弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調 ロフォリーゴ:アランフェス協奏曲 第2楽章 アダージョ

ギターの蓮見昭夫さんと、クラスタ初出演のクラリネットの益田英生さんのデュオによる、ラテン・ジャズ・ボサノバライブです。蓮見さんはクラシックギタリストとしてもジャズギタリストとしても作曲家、編曲家としても活躍されています。クラスタ・メイドアイドルの橋下マミちゃんの師匠でもあります。益田さんは日本でも数少ないジャズのクラリネット奏者。1999年の「吉祥寺ジャズコンテスト」で優勝およびオーディエンス賞を受賞されています。蓮見さんから「スウィンギー益田」と呼ばれていました。いやー力強くてスウィングしてました。蓮見さんのギターはとってもノリが良くてパワフル。増田さんのクラリネットはほんとに切れが良くてスウィング感があります。クラリネットからちょっと離した所にPAでリバーブをかけたマイクを立てて、必要に応じて楽器をマイクに近づけたり離したりしてリバーブを効果的に使った演奏がこれまた絶妙。蓮見さんのギャグも冴え渡り、楽しくてごきげんなデュオでした!

楽し〜!笑った〜!!サンバ最高〜!!!先月デビューアルバムを発表したばかりの渡海(わたるみ)真知子さんと加々美淳さん。ブラジルでのレコーディングはそのメンバーにあのエポカヂオウロを初めとする一流ミュージシャンが加わり、彼らからも絶賛されたほどの渡海さんのサンバボーカルで加々美さんも自画自賛するほどの会心の出来になっています。この日は大阪のギタリスト川瀬さんの高速アドリブギターも加わってのライブ。渡海さんは上手いしすごいし楽しいし面白いし、もう超絶に楽しませてもらいました。天真爛漫でキャッキャ笑いながらのステージは何度も客席から爆笑を誘いました。歌に入り込んで何かが降りて来たような見事な歌いっぷり。加々美さんもすごく楽しそうです。見てる側もほんとに楽しかったです。ほんとにすごいよ〜!渡海さんは店の音響の良さを何度もほめて下さいました。ありがとうございます。熱唱タイプの女性ボーカリストの人に特に受けがいいのかも。かなり長時間ライブでしたが、あっと言う間に時間が過ぎて言った感じです。いいライブの証拠です!

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