ライブ写真館 2008年3月

もう3月も終わりです。外は桜満開。夕方から降り出した雨と桜冷えで気温も急降下。体調崩しちゃいますねー。この日は毎月レギュラーの渡辺薫さんユニット。スタンダードナンバーと日本語のオリジナル曲の演奏です。いつも気持ちいい演奏ありがとうございます。CDアルバム「泳いできてね」も絶好評発売中!全国発売の雑誌にも紹介されました。ある日突然メジャーデビューしてる可能性もある人です。ぜひ身近なライブハウスに見に行って応援しましょう!

外は桜満開。いわゆる「桜冷え」のこの日は、関口隆正さん、通常ライブ初出演です!関口さんはクラスタ・フリーコンサートやショートライブデーでもおなじみの常連さんで、その群を抜いた実力で、もっと聴きたいとの多くの声に推され今回の単独ライブが実現しました。関口さんはあの荘村清志さんのマスタークラスで「教えることはなにもない」と言われたほどのすごい人で、音楽全般に造詣が深く、膨大なレパートリーを持ち、特にトレモロの上手さはプロをも凌ぐであろう技術の持ち主です。フリーコンサートの常連の皆様が多く見に来て下さり、期待の高さがうかがえます。演奏した曲はなんと30曲超!プロのコンサートでもまずありえない数です。しかも全て暗譜。シャコンヌや大序曲などの大作も含まれ、セゴビア、イエペス時代のいわゆる古典ものが中心で、古くからクラシックギターをやっている人にとっては非常に充実したプログラムでした。表情の付け方などもとても素晴らしい!周りから「どうしてプロにならないんだ」と言われまくりでした。まあプロになっても食うのが大変ですし、上手い下手とはまた次元の違う問題でもあります。アマチュアでもこれだけの実力者がいるということが分かっただけでもこの世界の層の厚さを再認識させてくれたライブでした。しかし30曲暗譜はすごすぎます。一体どれくらい練習されているのでしょう。お見事としか言いようがありません。

本格的なクラシックのライブです!嬉しいです!山本みっこさんと宮澤さんは久々のご出演。フルートの田中桂子さんは初出演です。ユニットの名前なのかコンセプトの名前なのか分かりませんが「ミラクルラッシュ」シリーズということで、今回はまたまたすごい大曲揃いでした。演奏曲目は「フルートソナタ第2番(ゴーベール)」「チェロソナタ(ラフマニノフ)」「ブエノスアイレスの冬(ピアソラ)」「ジャズ組曲(ボラン)」。さすが鍛錬を積んだクラシックの演奏家による演奏はものすごい聴き応えがあります。卓越した演奏技術で洗練された曲が美しく表現され、初めて聴く曲でもひきこまれてしまいます。もう感謝感激です。クラシックは堅苦しくてちょっとなんて言ってる人もいらっしゃるかもしれませんが、世界中の多くの人に愛されて長く残っているものがクラシックなんです。ぜひ聴いていただきたいと思います。次回同じメンバーで5/30(金)です!

佐藤美由紀さん率いる最強ピアソラキンテート(五重奏団)「エルフエジェ」さんです。昨年7月以来久しぶりのご登場!ファーストCD「MIYUKI TANGO」が大絶賛で、今や日本全国のTANGO業界でひっぱりだこの実力派ユニットです。ピアソラの人気曲や古典タンゴなどを超大迫力サウンドでの演奏。タンゴ独特のテンポの揺れが何とも快感です。思わず握りこぶしでリズムを取ってしまいます。激しい中にゆったりと流れるリズムが存在し、タンゴはダンス音楽なんだと気付かせてくれます。ピアノバスターの異名をとる(??)美由紀さんのそこまでやるかのウルトラパワー奏法はもうすごいを通り越して笑っちゃいます。初めてのお客様も多くご来店いただいたのですが、1曲終わるごとに力強い拍手が鳴り止まないほどの大興奮大盛り上がり。この編成がこの規模の店で聴けるなんて奇跡かもしれません。この日クラスタで見逃した人は他のお店でもかまいませんから一度は見に行かれることをお勧めします!

ベテランピアニストの久保嶋さんと、若手で美貌なサックス奏者の纐纈(こうけつ)さんのお2人によるカッコイイジャズライブでした。久保嶋さんはボーカル濱のぞみさんとのデュオで何度もご出演いただいていますが、纐纈さんは初クラスタ。スタンダードジャズとオリジナル曲を織り交ぜながら時おりフリージャズっぽい演奏も見せていただきました。ジャズ好きのお客様でいっぱいで、演奏中にもところどころで拍手が沸き、まるでジャズのライブハウスの雰囲気でした。激しく足踏みしながら演奏する久保嶋さんに対し、纐纈さんはほぼ直立不動。しかし華奢な体の纐纈さんのどこからあんなパワーが、と思わせる演奏です。迫力満点で実にキレがいい!このデュオはいいですよ!次回6/6(金)です。お勧めします!

若手クラシックギタリストの前田司さん、クラスタ初出演です。前田さんはスペインギター音楽コンクール、日本ギター重奏コンクール、GLC学生ギターコンクール大学生の部でそれぞれ優勝され、その他多数のコンクールでも入賞されている実力派です。今回は聴き馴染みのある曲を中心ということで、「11月のある日」「サンバースト」「カヴァティーナ」「グランソロ」などたっぷり16曲の驚きの充実プログラムで、これはもう絶対見逃せないでしょう!という内容。丁寧で一音一音が力強く、美しいスケールに表される見事なテクニックでの素晴らしい演奏でした。超満員のお客様でしたが、演奏中は皆様本当に静かに聴いて下さいました。でもライブ後の飲み会は楽しく盛り上がりました。ありがとうございます!次回も楽しみにしております。

2ヶ月に一度の魅惑のジャズギターデュオ、須古典明さんと小泉清人さんのデュオ、別名「スコイズミ」。鉄弦フラットピックの須古さんとナイロン弦フィンガーピックの小泉さん。単なる伴奏&リードの交代パターンではなく、何がどうなるかよく分からないまさに変幻自在ならぬ変弦自在の魅惑の演奏です。小泉さんはどちらかというとマジメで堅実な演奏でしっかりとした土台を作り上げ、須古さんがところどころチョーキング使ったりハーモニックス使ったりして笑わせてくれる感じです。お互い信頼しあった大人のギターデュオです。聴くお客様も大人の人ばかり。ライブ後は恒例のセッション。ほぼ全員のお客様が歌やギターでのセッションで盛り上がりました。皆さん上手だなあ。

キャーMegさん素敵かわいいー最高です〜!いつもかわいい衣装に注目が集まるMegさんですが、満員のお客様の前でついに実現セーラームーン??ウクレレでボサノバとジャズを演奏するレレデボッサさん。今回は久々の3人コアメンバーでした。キヤマンさんとMegさんはクラスタ土曜お昼のウクレレ教室を開講されています。いつもお世話になっております。バンマスキヤマンさんのジャジーなウクレレと志賀さんのカッコイイギターでMegさんが抜群の歌唱力で歌います。ずば抜けた実力を持った上で、プロとしてのファンへのサービス精神はさすがです。Megさんと志賀さんが鉄道マニアだったとは新情報でした。実は私もかつては時刻表マニア少年でした。ちなみにこの衣装、店の備品ですので着用したい人はご遠慮なくどうぞ!次回のライブではキヤマンさんがシャアコスプレという噂が・・・?

日本を代表するギタリスト、佐藤正美さんです。かつて「カリオカ」のメンバーとして活躍され、現在はソロを中心に活動されています。作曲家としての功績も多大で、ソロギター作品の数ではおそらく日本で一番多いと思います。優れた作品ばかりでクラスタでも人気が高く、ついに私も最近練習を始めました。この日は久々の公開レッスン。佐藤さんはギター指導者としても素晴らしく、的確にポイントを付いたアドバイスで受講された人は一気に10倍上手くなります!今回の受講者と曲名です。■粟戸さん ブラジリアーナ13番「サンバボサノバ」(ニャタリ)■関口さん ワンノートサンバ■秋田谷さん 禁じられた遊び、ラグリマ■川村さん ラグリマ、月光、でした。ミニライブでは超貴重な佐藤さんのボサノバ弾き語りでした。これがまた上手い!ライブ後の飲み会も毎度盛り上がってます!

ブラジルの伝統音楽ショーロをシンプル編成ながら確かな演奏力で聴かせてくれる実力派ユニット。コロボックリのお2人です。ショーロのスタンダードといわれている曲はほぼ網羅。それに加えてボサノバのレパートリーも増えてきました。コンスタントにライブ活動を続けて来られて、自信あふれる堂々とした演奏には思わずひきこまれてしまいます。抑揚の付け方のタイミングもバッチリ息の合ったところを見せ、それぞれのアドリブパートもバッチリ決まってます。日本のショーロ普及のために欠かせない存在となってきました。アルバム発表を待ち望まれているユニットです。このところ暖かくなってきて桜萌ゆる季節になってきました。ネット公開禁止の桜萌え写真を見たい人はぜひクラスタ店頭にて。

初出演の中川昌三さん(フルート)と石塚まみさん(ピアノ、Vo)のお2人です。いやー良かった〜!感動的な上手さでした。クラスタのお客様で最もフルート通のジョニーいておさんから、「中川さんは東京芸大卒でクラシックからフリージャズまでやる超一流のメジャーフルーティスト」とお聞きしていたのですが、もうおっしゃるとおり!曲調によって顔の表情まで変わり表現力がすごい。無音の間の取り方まで絶妙。もうレベルが違います。フルートってこんなにすごい楽器だったのかと認識を新たにさせられました。石塚さんは国立音大卒で中学校の先生を経て現在プロとして活躍。ボーカルというよりも、「ルルルー」といったハミング(?)を中川さんのフルートにハモらせたりユニゾンにしたりでしたが、曲の途中にふとそれに入るとそれがまたムチャクチャ気持ちいいんです。すっごくハッピーなライブでした。感動しました。ありがとうございました。

モリダイラ・フィンガーピッキングコンテスト2年連続ファイナリスト&最年長ファイナリスト、現在54歳のNOROさんです。昨年12月の対バン企画が初出演で、今回は完全ソロライブとなります。NOROさんは普段は、美食家からの評価の高いおいしい納豆の鎌倉山納豆の代表取締役社長として多忙な日々をおくられています。演奏は、エフェクター類を駆使して生み出された透き通ったアコギサウンドによる癒しのバラードと、目が釘付けになる迫力満点の叩き&タッピング奏法の曲が特長です。納豆のような粘っこさはあまり感じられないスッキリとした爽やかな演奏で、若い女性ファンがいっぱいでした!鎌倉山納豆は本当に美味しいので皆さんぜひ買ってください!買って持って来たら納豆のパッケージに社長のサインがもらえます!!

美少女ピアニストのみわちゃんです。3月8日で「ミワ」の日、というのは猫垣さんが発見しましたが三和ちゃんも私も言われるまで気づきませんでした。ピアノ留学の勉強のためバイオリンの白井崇陽さんとのデュオ「p&k」の活動を休止して、現在ソロ活動中です。クラシックの有名曲とディズニーやジブリの映画音楽を楽しいお話を交えながらのライブでした。今回も小さな赤いトイピアノの持ち込みもあり、いろいろ工夫を凝らしてくれました。ミワという名前は日本神話に出てくる奈良の三輪山にちなんでいるそうです。お父さんが旧三和銀行の人だと思っていたのですが全然関係ないです。終始和んだ雰囲気のライブですので、みなさんぜひ和みにいらしてくださいねー。

花粉飛び散るこの季節、皆様は大丈夫でしょうか。この日のライブは東京理科大3年、古典ギター同好会38代部長の高橋史典さんのクラシックギターライブです。昨年3月のソロライブから1年ぶりの登場!お母様もギタリストで、親子デュオでもコンサート活動をされています。この日のプログラムは、師匠のマリオ鈴木氏の作品、ヨークのサンバースト&ムーンタン、バーデンジャズ組曲などアンコール含め11曲。中でも目玉は山下和仁編曲のドボルザーク「新世界より第4楽章」でした。これは超ウルトラ級の難曲で、プロでもほとんど弾きません。(弾けない?)高橋さんは10分超のこの超難曲を暗譜で見事弾ききりました。ここまで来ると職人芸の世界です。見てて面白いです。この面白さはライブでないと味わえません!今年は4年生になりいろいろ忙しそうですが、次回のライブも期待しています。

毎月レギュラーの石川修一さんのソロギターライブです。ジャズ・ポピュラー・映画音楽・日本の歌謡曲などを独自のアレンジでギター1本で演奏します。これはまさにソロギターの原点。ギターインストライブに力を入れているクラスタとしては、このスタイルは大推奨!ソロギターアレンジをされている人にはとても参考になるライブだと思いますのでぜひ一度見にいらしてください。次回は4/2(水)です。この日は石川さんのお弟子さんで歌手の秋元美香さんがゲストで歌ってくださいました。石川さんはギターを鉄弦&ピックに持ち替えて立ち上がっての伴奏。普段お2人で横浜で路上ライブをされているそうです。石川さん作詞作曲作品を歌っていただきましたが、さすがメジャーで活躍されているプロの作品は違う!明るい前向きな歌は素晴らしい。今年の資生堂CMソングを狙っているそうです。次回のライブは秋元さんとの共演です。これはおすすめですよー。

超絶奏法で人気のジャズギタリスト関口祐二さんです。いつ聴いてもすごいです。今回は関口さんといつもよく一緒に活動されている中神吾六さんとの共演です。前半は関口さんの生音ソロ。オリジナル曲も毎回新しい曲が増えて来て充実してきました。超絶早弾きが関口さんの最大の特長ですが、最近はギターの音色がたゆまぬ研究の成果により飛躍的に向上し、バラード系の曲もしっとりとより気持ちよくなっています。後半は初出演中神さんのソロから始まりデュオへ。中神さんはエレキ禁止のクラスタ出演のために新しくアコギを買われたそうです。ヒーすみません。いつも一緒に活動しているだけあって相手の実力を認め信頼しあった演奏でした。初めての曲でも合わせちゃうからすごいなあ。

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