ライブ写真館 2008年1月

年が明けたと思ったらあっという間に1月も最終日。まだまだ寒い日が続きます。皆様いかがお過ごしでしょうか。ということで、今日は熱く燃える若手クラシックギター界の輝ける新星の4人のジョイントライブ行なわれました。こんな横のつながりっていいものですね。皆さんそれぞれ素晴らしい経歴の実力者ばかり。ざっと一部だけでも、生田さんはGLC学生ギターコンクール大学生の部3位、高橋さんは神奈川新人ギターオーディション2位、斉藤さんは九州ギターコンクール優勝、GGショップ山崎店長さんは名古屋ギターコンクール第1位、という公に認められた実力の持ち主ばかり。それぞれの独奏と、いろいろな組み合わせでの二重奏の演奏がありました。曲目は重いクラシックからポップス、映画音楽、ブラジルもの、ピアソラなど幅広くメリハリのある構成でとても充実したライブとなりました。しかし皆さん端整に奇麗に音を出します。その上でそれぞれ違った個性が見えます。こういったジョイント企画は今後力を入れて行きたいと思います。クラシックギタリストの皆様どうかよろしくお願いいたします!

冬だ!サンバだ!ブラジルは真夏だ!歌姫山本真莉さんとサンバの王様加々美淳さんによる「サンバ&オリジナルライブ」。加々美さんは私が最も尊敬している音楽家で、私がサンバ大好きになったのも加々美さんのおかげです。時々店を休んだ日には他のお店に加々美さんのライブを見に行っております。そんなわけで、ほぼ毎月ご出演いただいているこのお2人のライブを一番楽しんじゃっているのはもしかしたら私かもしれないのですが、今回も良かった〜!真莉さんは何百曲もの歌詞を全部暗記していて、しかも歌う前に詞の内容のあらすじを説明してくださるので、ポルトガル語が分からなくてもとても楽しめます。真莉さん自作の日本語サンバもニューアレンジバージョンがあったりして新鮮に聞こえました。それにしても加々美さんのサンバ奏法のギターはいつ聴いてもスゴイ!私の永遠の憧れです。この日はサンバライブ初体験のお客様も多く来てくださり、ありがとうございました!これでサンバにハマっちゃって下さい!サンバで明るく楽しく過ごしましょう!

毎月お世話になっている、渡辺薫さんのポップスユニットの皆さんです。今回は久々の5人メンバーで登場。皆さんそれぞれに活躍されている凄腕のプロの人ばかりなので、お店に1人づつ集まって来てお互いに「お久しぶりでーす」の声が。普段合わせの練習しなくても出来ちゃう人たちばかりなんですねー。その演奏はさすがに超本格的な洗練されたもの。でも薫ちゃんはトークで「あまり打ち合わせしないので演奏中に何が起きるか分からなくてハラハラドキドキしてます」って言ってました。三大オヤジギャグ師匠の1人ちっくさんこと大渕さんのギャグトーク&笑いを取るピアノのアドリブも全開!薫ちゃんの歌はいつもかわいくて上手い!一度聴いたらファンになっちゃう人です。ファーストCD「泳いできてね」も日本全国で大好評発売中!いつも笑いの絶えない楽しいライブです。

日本を代表するギタリストのお1人、佐藤正美さんのソロギターライブです。佐藤さんのライブは本当に毎回勉強になります。使用ギターは今回もアグアド。現在世界最高級とされている超名器です。名器は弾き手を選ぶといいますが、佐藤さんの手にかかるとまろやかな音からきらびやかな音まで、そして小さな音から大きな音まで見事に使いこなされているのが分かります。最近意識して弾き方を変えてみたということで、よりサンバ風のノリの演奏でした。膨大な数のソロギターのオリジナル曲があり、演奏家としてだけではなく偉大な作曲家でもあります。トレモロの素晴らしい曲も多く、タレガ、バリオスと並ぶ世界3大トレモロ作曲家と賞賛する人もいらっしゃいます。ライブ後はいつも楽しい飲み会に突入し、ギター練習のコツなども教えてくださいます。この日はお客様の関口さんが編集してきて下さった、12人のギタリストによるソルの「月光」聞き比べ大会もあったのですが、佐藤さんは次々と演奏者の名前を当てられました。やはり音楽を聴く耳もすごい人です。本当にいつも勉強になります。ライブチャージはちょっと高めですが、絶対それに見合うものが得られるライブです。ギターファンの皆様、ぜひ一度お越し下さい!

オリジナルギター弾き語りのよねくらみすず(よねっぴ)さんと、フラメンコギター&津軽三味線の釜谷明也さんの対バンライブです。よねっぴさんは若者からご年配の人まで幅広いファンを獲得している人で、性格はとっても明るいのにマイナー調で日々の生活の中での思いを歌った曲をよく伸びる抜群の歌唱力で歌います。肩脱臼の治療のためこのライブをもってしばらくライブ活動はお休みされるそうですが復活ライブを楽しみに待ちましょう。続いての釜谷さんはクラスタではすでにフリーコンサートやショートライブデー、そして大人気企画の釜谷デーなどで活躍され、都内を中心に年間70本ほどのライブをされている超売れっ子演奏家ですが、意外にもクラスタでの正式ライブはこの日が初めて。スポット一個の釜谷照明(須古照明ともいう)で実にしっかりと哀愁の中に力強さを感じさせる演奏を見せてくれました。途中津軽三味線にあわせてゲストの銀耳ユキさんによる幻想的でちょっとセクシーな舞踏ショーもありました。寒い中ほぼ満席のお客様で大変盛り上がりました。お2人のお人柄によるものでしょう。ありがとうございます!

ショーロとはサンバの元祖ともいわれるブラジルの伝統音楽です。コロボックリさんは、ショーロのスタンダードをシンプルに誰にでも分かりやすくきっちり聴かせてくれるユニットとしてはおそらく日本最高の実力者。ショーロのスタンダードと呼ばれている作品のほとんどをレパートリーに収めています。桜さんの情感あふれる歌うような鍵ハモは最近はアドリブフレーズもバッチリ決め、単音だけでなく効果的に和音を混ぜたりしてライブを重ねるたびにレベルが上がってきています。山崎さんは桜さんの音をより歌わせるために良い伴奏者としてギターで支えています。ソロギターの腕前はソロギターコーナーで十分に発揮してくれます。CDはいつ出るのかなー?楽しみにしています。

1年半ぶりとなるクロマチックハーモニカナイト。ジャズとクラシックそれぞれの実力者による対バン形式ライブで、今回もまたまた満席となりました!ありがとうございます。1stはジャズユニットの藤原さんとギターの鈴木大輔さん。ジャズミュージシャンらしく、ほとんど打ち合わせ無しだそうです。ジャズの名曲をアドリブの掛け合いで聞かせてくれました。ベンドのテクニックを多用した浮遊感のあるハーモニカでした。鈴木大輔さんはよく有名クラシックギタリストの鈴木大介さんと間違えられるそうですが全然別人です。2ndはクラシックユニットの真澄さんとピアノの浜崎さん。バッハやフォスター、チャイコフスキー、吉松隆作品をきっちりと聞かせてくれました。こちらはジャズの人たちと違って半年前から練習を積み重ねて来られたそうです。今回はHPを見て初めて見に来てくださったお客様も多く嬉しかったです。お二組とも実に充実した素晴らしい演奏で新たなクロマチックハーモニカファンが増えたと思います。この日は真澄さんにちなんで長野の名酒「真澄」のワンカップを準備しておいたところあっという間に売切れてしまいました〜。また買って来よう!

月1回やっていただいております、石川さんのスーパーソロギターライブです。ジャズ、ポピュラー、日本の歌謡曲など驚異的なレパートリーを誇ります。40年近くライブ活動を続けられていて、東京のライブハウス事情の生き字引的存在です。面白い秘密話など話題もたっぷり。バンド活動もされていて、アキバ系ラブソングシンガーとしても活躍されています。筋金入りのライブミュージシャンの石川さんのライブにぜひ一度お越し下さい!

メンバーそれぞれソロや別ユニットでも積極的に活動されているノミの心ぞうさんです。飯塚さんご兄弟をコアにして発展して来たユニットですがクラスタでは毎回5人のフルメンバーでご出演いただいております。アレンジも演奏テクニックも抜群です。本当によく息の合った演奏です。前半はインストゥルメンタル、後半は祥子さんのボーカルでジャズとポップス。それにしても祥子さんむちゃくちゃ歌上手いです。これはっきり言ってプロ以上です。意外にもCD等の音源は出されていないようですが、作ったら素晴らしいものが出来そうです。途中ゲストコーナーもあり、今年から奇数月第2月曜担当の美少女シンガーぶんこさんも歌ってくれました。この日はぶんこさんの伴奏者募集イベントですので、美少女の伴奏したい人はぜひお集まり下さい!ライブ後に祥子さんが満を持してメイド服着用キャー?

フレッシュなクラシック奏者デュオ「p&k」のお2人です。クラシックでは「アイネクライネナハトムジーク」や「G線上のアリア」など、ポピュラーではディズニーやジブリなど、いつも誰もがよく知っていて楽しめる曲を選んで演奏してくれます。お客様15人以上の時は三和さんがメイド服を着る宣言があったのですが、残念ながら届かず。でも普段着で着てても全然違和感ないように思うのは私だけでしょうか?(本人は強く否定) 去年は大変お世話になったp&kさんですが、残念なことに今回が最後のライブになってしまいました。三和さんが海外留学の準備のためピアノのソロに専念されるためです。がんばってください。ソロでの活動はしばらく続けるとのことですので、得意のジブリの歌の弾き語りとクラシックピアノで、留学前にまたクラスタでやってもらえたらとっても嬉しいです。白井さんは引き続き出演してくださる予定です。白井さんは視覚障害者の三段跳び競技の世界ランカーで、今年の北京パラリンピックの日本代表最有力候補です。名前を見かけたら思い出してくださいね。お2人ともとっても積極的です。輝ける太陽を目指してください!この日は盛大な拍手でアンコールも2回あり、全員で最後のライブを見送りました。

2ヶ月に1度のスコイズミライブです。一期一会の魅惑のジャズギターデュオライブ。事前の打ち合わせもなしに「次何やりましょうか?」で演奏されるのですが、その完成度の高さ、音楽の美しさにはいつも驚かされます。ナイロン弦と鉄弦の特長を活かしお互い競い合うことなく絶妙に絡み合う大人の余裕のギターデュオ。完全生音でスロウな曲もアップテンポな曲もあうんの呼吸でかっこよく仕上げます。時々「あれ?」とか言いながら客席からの笑いも取ってます。ライブ終了後は大セッション大会。今回は6人のお客様が参加されました。ありがとうございました。

皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。ということで2008年の初ライブは、毎月おなじみの美少女シンガー渡辺薫さんとオヤジギャグピアニスト(?)ちっくさんこと大渕昭さん、そしてクラスタ初出演の燃えるギタリスト天野丘(タカシ)さんのトリオでした。天野さんは、大渕さんプロデュースによる渡辺さんのファーストアルバム「泳いできてね」にも参加されているギタリストです。渡辺さんはほぼ毎月クラスタで歌ってくださっていますが、今回はちょっと感じが違いました。渡辺さんの歌い方が違うというよりも、インスト陣がいつもに増してパワフル。いつもはボーカルをメインに立てる洗練されたポップス系の演奏なのですが、今回はバリバリアドリブが入ってどこでどんな展開になるか分からないようなよりジャズ的な演奏で、これはこれでなかなか面白かったです。CDの売上も絶好調なようで第2刷も完成。シンガーの渡辺さんとプロデューサーの大渕さんが強い信頼関係で結ばれているように見えます。このまま順調に売れて今年の紅白に出ちゃったりしたらいいなあ。

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