ライブ写真館 2007年3月

ヤッター!クラスタ5年にして初めての歌って踊れる実力派女性ボーカルライブが実現です。伴奏は、「猫楽器デー」で人気の稲垣さん。(クラスタ通称猫垣さん) 猫垣さんは女性ボーカリストの伴奏ピアニストとして過去50人以上と共演するベテラン。そのほとんどが若い女性で「猫垣美少女人脈」と呼ばれ周りから羨望のまなざしを集めています。(私が勝手に言ってるという説も・・・) その中でもタケダサチコさんは一番多く共演しているボーカリストだそうです。タケダさんは歌手としてはUPCレコードより、「アリババ」が全国発売されているほか、スカイパーフェクTVの音楽番組「夢王オーディションバトル」のレギュラー出演者としても活躍。司会業やモデルのお仕事もされています。前半ステージではへそ出しのアリババ公式衣装で、後半では自称キャバ嬢風衣装で登場し熱唱ライブが繰り広げられました。マシンガントークで猫垣さんツッコまれまくってました。歌とトークを聞いていると「前向きに明るく生きてるなあ」って感じられて元気がもらえたような気がします。ありがとうございました!

今、東京は桜満開。桜の季節に生まれた桜さんの初ライブです。ギターの山埼さんには毎月「ブラジルセッションデー」のセッションリーダーとしてお世話になっております。桜さんはブラジル音楽演奏家集団「さくら組」リーダー。彼女は最初パンデリスタとしてデビューしましたが、今やショーロ界を代表する鍵盤ハーモニカ奏者。そして明るく爽やかな人柄で東京ショーロ愛好家の中心的存在として大活躍中です。ショーロとは移民国家ブラジルの伝統音楽。ヨーロッパのクラシック音楽とアフリカのパーカッション文化が融合して生まれたと言われ、後のサンバ・ボサノバの先祖みたいな音楽です。そんなショーロのスタンダードばかりをたっぷり16曲。強弱のアクセントや抑揚たっぷりに感情を込めて歌い上げるような演奏でした。これには聞き入ってしまいます。これだけの数のショーロ・スタンダードのレパートリーをCDにしたら、ショーロの普及には最適なものが出来ますよー!ライブ後はお客様とみんなでホーダヂショーロ(セッション)大会。次回はパンデイロのドワネルさん(日本人です)を加えた真コロボックリでの出演予定です!

小樽在住の、日本を代表するラグタイムギタリスト浜田隆史さん。春の本州ツアーです。浜田さんは温暖な季節は小樽の観光名所である小樽運河でのストリート演奏を生業とされている人ですが、寒い季節になると本州ツアーを開催しています。浜田さんは外観も中身も非常に品質の高い自主制作CDを多数発表されていますが、今回はニューCDアルバム「The Faborite」発売記念ライブツアーということです。浜田さんといえばヤマハのギターを使う数少ないインストプレイヤーで大のヤマハ党である私はとても親近感を持っていたのですが今回はヤマハではなく、伝説の「カワセマスター」と竹ギター「クレオバンブー」の2本のギター持参で登場。いつもの超パワー奏法でガシガシ弾いてくれました。私は浜田さんのことを日本一のシンガーソングライターとして評価しておりまして、歌物も充実。いまだに正体不明の覆面シンガー君(ギャラ50万円)が今回はアメリカン仮面で登場。面白ソングからアイヌ神謡までたっぷり楽しませていただきました。残念ながら今回も浜田さんとのデュオは実現せず。次回に期待しましょう。いつもは売れ残るという歌物CDが今回のツアーでははやばやと売り切れてしまったそうです。歌手としても着実に人気が上昇しているようです。分かってくれる人が増えてきて嬉しいです!

初出演の女性デュオジャズユニット、ピアノの漆館さんとテナーサックスの間瀬さんです。出演者もお客様も全員初クラスタで、しかもご覧のように女性ばかり。もしかしてこれって初めてかも?もともとシャイな私はかなり緊張しちゃいました(ウソ)。テナーサックスといえばコルトレーンですよねー。クラスタを開店前は全くジャズのことを知らなかった私ですが、開店したらなぜか「ジャズバー?」と聞かれたりしてました。ライブで生演奏のジャズを聴いたのがほとんど初めてのジャズ体験だったわけですが、その後オリオン星人さんの影響でコルトレーンのファンになりました。ただしテナーに限ります。ソプラノは聴きません。ということで今回のライブはかなり良かったですよー。スタンダードジャズ中心ということでしたが、そもそも私はジャズの曲をあんまり知りません。だけど聴いていて気持ちがいいのでそれで十分です。すごい大音量に久々にドキドキしました。次回は4/29(日)。ジャイアントステップスをリクエストしたのでやってくれるかもです(と勝手に書いてしまおう)。コルトレーン好きのあなた、サックス好きのあなた、ジャズ好きのあなたにとってもオススメです!

21歳になったばかりの田辺君とまだまだ19歳のちひろちゃんの超ヤングデュオ「ブルートーク&ラブ」のお2人です。かっぱときゅうりです。ソロギターと歌が半々といったステージ構成。田辺君のギターはどんなに早いフレーズを弾いてもしっかりときれいな音が出ているのがすごいです。いつも感心します。まだ持ちネタはそんなに多くはありませんが、「キタローオブゲゲゲ」や「ルパン三世」などの定番曲は相当弾き込んでいて完成度の高い堂々とした演奏になっています。歌の伴奏のギターもかなり凝ってきました。これは普通の人じゃ歌えないだろうって伴奏ですが、さすがちひろちゃんも堂々として普通の人じゃないところを見せてくれます。プロのシンガーとギタリストのアンサンブルっていう感じです。今回ちひろちゃんはひさしの長い帽子をかぶっての登場でしたが、残念ながらこの帽子のせいでは顔がほとんど見えませんでした。ライブは聴くだけでなく見るという要素も大きいのです。お客様は出演者の顔を見たくて来るのです。何か考えがあってのことかもしれませんが、せっかくかわいいのにもったいないと思いました。次回は私からのリクエストで松浦亜弥も歌ってくれるそうです。振り付き!!

日本ギター界においておそらく最もメジャーで活躍されているギタリスト、佐藤正美さんです。昨年からのシリーズで続いてきたオリジナル楽譜集特集ですが、今回は佐藤さんのデビューアルバムでもある「ナチュラリィ」の特集でした。私と佐藤先生との出会いは、バーデンパウエルの「イパネマの娘」がきっかけでした。6年ほど前にたまたま買った楽譜(佐藤先生以外の)にこの曲が載っていて、どんな曲か知らずに練習していた時期に偶然レコード屋さんで「イパネマの娘が弾ける」と書いてある教則ビデオを見つけて購入したのですが、それが佐藤先生のビデオでした。そして今は無き高田馬場のコルコバードさんに何度かライブを見に行きました。それが私とバーデンパウエルとの出会いでもあったのですが、 当初は恥ずかしながら佐藤先生がこれほど質の高い膨大な数のオリジナル曲をお持ちの人とは知りませんでした。その頃はクラスタ開店の準備期間だったのですが、「ライブハウスを作る予定なので開店したらぜひご出演をお願いします」と今にして思えば身の程知らずのことを 申し上げたのですが、なんと快くOKしてくださり今に至っています。自然をテーマにした優しい感じのオリジナル曲が多く、ダイナミックレンジの広さとキレの良い演奏は本当に素晴らしいです。今では自分でも演奏してみたいと思うようになりました。 佐藤先生は本当にプロ中のプロで尊敬するギタリストです。毎回打ち上げの飲み会中に私も弾かせていただいてワンポイントレッスンをしてくださるのですが、今回「イパネマ」の中でただ一ヶ所上手く弾けなかった場所も解決できました。ありがとうございますヤッター!

CD制作準備でしばらく引きこもり(弾きこもり?)していたらしい日野君久々のライブ。クラスタ出演者の中で一番のご近所さんだった宮崎さんもちょっと遠くに引っ越してしまってからの初めてのライブ。ということで今年初のサマパロワナさんです。ひと言でキャッチコピーをつけるとすれば「さわやかでノリノリ」。日野君ますますギター上手くなりましたねー。今までライン出力だったのを今回初めてコンデンサーマイクに変えたのですが、それも大正解でとてもいい音が出ていました。宮崎さんがリードボーカルの時は日野君がハモ、スキャット、ボイスパーカッションなどでほとんど常にメインボーカルを生かすいい感じに絡んできます。それぞれがいい声を持った素晴らしいボーカリストです。インド旅行の不思議な話も面白かったです。うーむ、そんなことがこの世にありうるのだろうか?次回のライブは夏の日野君のソロアルバムリリースの後になりそうです。

おなじみ真莉&JUNのサンバ&オリジナルライブです。加々美さんはシンガポールツアーで共演した世界最高峰のパンデリスタ、セウシーニョさんを連れて日本に戻って来てからライブやホーダやワークショップなどで大忙し。私も加々美さんのお勧めで先週の土曜日にパンデイロワークショップに参加して爪割ってきましたヒー。加々美さんは長年使ってこられたギターの電気系統が故障して現在修理中とのことで予備のギターでの登場でした。この日は真莉さんのソロが多目で、加々美さんも客席から見てました。いつもの曲もガットギターだと雰囲気が変わりますね。加々美さんの元お弟子さん(?)の人の飛び入りボーカルもあったのですが、それを見つめる三鷹まご工房さんの気持ちよさそうな表情に加々美さんが大感激。王様に「いやーあんな表情見せられたら音楽やってて本当に良かったと思いますよ」とまで言わしめたまごさんはすごい。やっぱりサンバはいいです。私は大好きです。あのサンバ独特のグルーヴをぜひ一度体験してみてください。早くないのに早い、早いのに早くない。(どっちだ?)私も加々美さんの「人生楽ばかり」の悟りを目指して日々修行してます。(修行しちゃダメなのか??)

初出演、高橋史典さん。東京理科大学理工学部古典ギター同好会部長(なぜか会長じゃなくて部長)さんです。最近クラシックギターライブの満員御礼が続いております。なんとも嬉しい限り。今回も立ち見の出る満員でした。ギター部の部長さんということで部員の皆さんが集まって下さったのかと思いきや1人も来られてないどころか同級生もいなかったそうですが、一般のファンの人やクラスタ常連さんなどで満員になるとはとってもすごいことです。開演一時間前にすでにぎっしりなんてことまずありませんよ。そして曲目がまたすごい!「魔笛」「羽衣伝説」「バーデンジャズ組曲全曲」「ブエノスアイレスの四季全曲」などを含めアンコールも入れて18曲。途中緊張のせいか一部走っちゃうところもありましたが、自信を持って堂々と聴かせる演奏で全体的にはかなりいい出来でした。しかしこれだけの数と内容は覚えるだけでも大変です。常人では不可能です。すごいです。高橋さんはソロだけでなくアンサンブルやお母様とのデュオなど非常に精力的に演奏活動を続けられています。ギターを弾くのが本当に好きなんだなあってことが伝わってきます。「好き」だからやる。全ての原点です。そして「好きであり続けること」、これこそが才能なのでしょう。

クラスタでも既におなじみ日本有数のイケメンギタリストの楠君と、多数のコンクール入賞経験を持つ面白い髪形のギタリスト井上仁一郎さんです。井上さんの髪型のどこが面白いのか写真では分かりませんが、頭のてっぺんだけ髪の毛を長く伸ばして古代中国の辮髪(べんぱつ)のように三つ編みにしているのです。最初にお会いした時は他は剃り上げててラーメンマンみたいだったのになあ。おかげさまで立ち見も出る超満員。このところのクラシックギターライブは盛り上がってます!常連さんやお友達、そしてコンクール入賞経験者のそうそうたるメンバー。若手クラシックギターのネットワークが広がって来ているのが感じられます。前半ステージはブラジル物が中心。後半はヨーロッパ物が中心。楠君はギターの名曲を、そして井上君は「原曲がギター曲ではない曲」をテーマに演奏してくれました。構成的にもよく考えられたプログラムだったと思います。ライブ終了後は、若手ギタリスト応援団会長のMさんの仕切りでギタリストのお客様が順番に弾いたりセッションしたりとライブ本番よりも長い時間盛り上がってました。思えば私はこんな感じのクラシックギターで盛り上がれるライブハウスが夢だったのです。お客様や出演者の皆様のおかげでその夢が叶いました。本当にありがとうございます。これからも盛り上げていきましょう!

イータンこと大山勇実君19歳。去年高校を卒業したばかりのギタリストです。来月からギター修行のためにスペインに1年間在住する予定だそうで、今回はその直前ラストライブ。フラメンコギターをメインに、クラシック、鉄弦ソロも演奏。基本的に何を弾いても丁寧さと若さがあふれる上手い演奏です。特に鉄弦ソロはメロディラインがきれいに浮き出た演奏で、音色の美しさでいえば私が過去聴いた鉄弦ギタリストの中でも5本の指に入るほど。フラメンコやめて鉄弦に絞ったらどうでしょうか、と勝手なことを言ってしまいました。いやフラメンコも上手いですよ。スペインから無事生きて帰って来てその時まだクラスタがあったらまたライブに出て下さいね。対バンのやまうらさんはイータン大山君のご紹介。何度か他店で対バンで一緒になったそうで、イータンの「かなり美人ですよ」のひと言で決まりました。普段は持ち込みのキーボードでの弾き語りだそうですが、今回は何と初の生ピアノ弾き語り。全曲オリジナルの熱唱でした。長めのトークは「私、お化けが見えるんです」。部屋の中で小人が遊んでいたとか、寝ている時に白いニョロニョロが部屋の中を動き回っていたとか、「全部ほんとの話」だそうです。スピリチュアルです。

東京学芸大学アカペラサークルInfiniで活躍されている「はなまる」のみなさんです。全員若いぞー。親御さんの年齢聞くの怖いので聞きませんでしたー。釜谷デーの飛び入りで2回ほどいただいてましたが、今回は初のソロライブ。リーダーの本間さんがこのたびご卒業ということで、それを記念してのライブです。予備イスも使っての超満員。アカペラコーラスとは楽器の伴奏無しで声だけで演奏する音楽です。普段インストのライブが中心のクラスタなのでかなーり新鮮です。5人の声がん見事にとけあった美しいハーモニーを30分×3ステージたっぷり聴かせていただきました。過去2回聴いたのと比べて相当上手くなっていたのにはびっくり!この日のために曲目や挨拶文やバンドの歴史、自己紹介などが満載された20頁の手作りの小冊子が全員に手渡されました。しかもステージ毎に全員衣装を変えての登場。やる気が十分なのが伝わってくるライブでした。リーダー卒業後の「はなまる」さんは今後も活動を続けるのかな?またぜひその若さあふれる爽やかなコーラスをクラスタで聴かせて下さいね。このライブは貸し切りということでおつまみ付きのリクエストをいただきまして、たこ焼き100個にポテト2kgをご用意させていただきました。いやー作った作った。

クラスタライブ史上最多人数6人のユニット、にいつの間にかなっていた旧名「渡辺薫トリオ」改め「渡辺薫+がおちゃんず(大盛り)」。ちっくさんこと大渕さんがプロデュース(自称保護者)するシンガーソングライター渡辺薫さんを中心とするユニットです。さすがに6人では「トリオ」では無理があると思ったのでしょうか?というかトリオ時代から4人でしたけど。しかし、メンバーの皆さんはバラバラにお店に来られて「お久しぶりでーす」とか「え、今日6人でやるの?」とか「はじめまして」とかいうセリフが飛び交うのがある意味すごい。しかしインスト隊の皆さんは全員ベテラン。まるで完成されたCDを聴いているような素晴らしい演奏でした。超本格的なポップスバンドです。渡辺さんの歌声はまじりっ気なしで本当にピュア。回を重ねるごとに技術的にも進歩しているのですが、それでもかすかに残る「あやうさ」によってアイドル的な不思議な魅力を感じさせてくれます(※ほめてます!)。サザン、陽水、武満、S&Gなどのスタンダードポップスと、曲も詞も秀逸なオリジナル作品が約半分づつ。5月には待望のCDもリリース予定。このバンドには、皆で渡辺さんを応援しようという愛が感じられます。

いやー、久しぶりにすごくいいバッハを聴かせていただきました。クラスタ初出演のお2人、橋爪さんと川島さんのイケメンギタリスト!橋爪さんは日本人クラシックギタリストでは珍しく大学の音楽科を卒業され、名古屋ギターコンクールとクラシカルギターコンクールで優勝経験のあるかなりのエリートギタリスト。川島さんは高田元太郎さんと同じく元エレキ少年でクラシックギターを始めて3年。お2人ともプロとして活躍されています。一見異色のデュオかもしれません。二重奏ではタイ民謡とニューシネマパラダイスを、ソロでは川島さんが「アストリアス」と「アルハンブラ」、橋爪さんは「森に夢見る」「ヒアゼアアンドエブリホエア」「バッハの無伴奏チェロ組曲6番全曲」などを演奏してくれました。特にバッハは相当長い曲を全て暗譜で、思わず私もじっと注目して聞き入ってしまったほどの素晴らしい演奏でした。川島さんは最近入手したというアコギでは最高峰の部類に入るマーチンのOM45でボーカルを含むソロパフォーマンスもご披露。なかなか意表を付く展開となりました。最後はデュオ伴奏で「千の風になって」を満員のお客様全員で歌って締め。とっても内容の濃い充実ライブでした。またバッハ聴きたいです!

若手ギタリスト&19歳帰国子女ボーカリスト対バン!前半ステージは千代田君。チューニングを変えるのが面倒ということで2本のギターを持って来られました。千代田君といえば「叩き系」の激しいイメージが強いかもしれませんが、確かにそういう曲も多いですが全体的には軽快なビートに乗せた爽やかなオリジナル曲が多い人です。先月ヨーロッパ旅行に行って来られたそうで、旅先の印象から生まれた新曲も演奏してくれました。後半ステージはまずたなべ君のソロギター。彼も2本のギターを持って来てます。鉄弦はソロギター用。いやー相変わらず上手いですね。早いコードチェンジも非常に的確で音に濁りが一切ありません。後半の後半は「ブルートーク&ラブ」のかっぱ&きぅりソウル・R&Bのギター&ボーカルデュオ。お互い相性がよさそうで楽しんでやっているのが伝わってきます。彼女はアメリカ帰国子女なので英語歌詞もばっちり。お互いに突っ込み切れないトークもほのぼのとしていて面白いです。たなべ君は夏ごろから音楽修行のためアメリカに2年間ほど在住する予定だそうです。2年たってもまだ23歳。どんなすごいミュージシャンになって戻って来るのでしょうか。彼の実力なら全国メジャーデビューも夢ではありません!

ベテランジャズギタリストお2人による一期一会の珠玉のギターデュオアンサンブル「スコイズミ」。ほとんど全てがぶっつけ即興。阿吽の呼吸で魅惑の音楽を奏でます。須古さんの鉄弦、小泉さんのナイロン弦。どちらもまず音色が本当に美しい。楽器の持つ能力を最大限に引き出しています。スコイズミの持ち味の一つに、単純なリード&コード伴奏では無い、ということがあげられます。時にはツインリード、時にはワンフレーズごとの交代。全てその場の空気でお互いに理解しあって、まるで会話を楽しんでいるような自由な流れで素晴らしい音楽が生み出されていきます。まさベテラン同士の信頼関係があってこそです。ライブ終了後は、恒例のMさんとのセッション大会。Mさんはもはやスコイズミの第3の出演者と言っても過言ではありません。他のお客様とのセッションやソロもあり見事な演奏が遅くまで繰り広げられました。

日本最強のタンゴ集団「エルフエジェ」日本語名「みゆきたんご」。ついにファーストアルバム「MIYUKI TANGO」もリリース。メンバー一人一人がすごいテクニックと音楽性の持ち主ばかりで、主張するところは主張して合わせるところはピッタリ合わせるというまさにプロの誇りと自信を感じさせる演奏でした。かっこいいオリジナル作品、タンゴの名曲、ピアソラの「リベルタンゴ」「アディオスノニーノ」など、店内がビリビリ振動するほどの大迫力ライブ。ゲストボーカルのロベルト杉浦さんも最高でした。「僕のこの精子を受け取ってほしい!・・・あ、言い間違えました『愛』を受け取ってほしい」 のセリフには大爆笑でした。 このネタ使わせてもらおう。いや私が言ったらただの変態だ・・・。この日はミクシのエルフエジェコミュ立ち上げ1周年記念ということで管理人ジーザス鳥羽さん(なんと静岡から)と副管理人yumiさんも駆けつけてくださいました。お2人はなんと初対面。それにしてもクラスタのような小さな店でこんな本格タンゴキンテートが聴けることはことは奇跡だと思います。またぜひよろしくお願いいたします!

うわ〜店狭くてすみません!!ご予約で満席の上にさらに当日のお客様ですし詰め状態。ドアの外まで立ち見となってしまいました。ビートルズやアースウインドアンドファイヤー、クリーム、ベンチャーズなどの往年のロックナンバーを中心に演奏する、その名も「高田元太郎フィーチャリングゆうこりん」。澤田さんとは高田さんが先生をされている音大の学園祭で一緒にロックバンドを組んだ間柄だそうです。高田さんはクラシックギタリストとしてはすでに世界的名声を得ている人ですが、かつてはエレキ少年だったそうでそのロック魂は今でも現役バリバリ。エイベックスから「ロックスオンザガッツ」というガットギターでロックナンバーを演奏したCDもリリースされています。今回はそのライブ版といえるでしょう。熊野さんは高田さんのお弟子さんで、スペイン留学から凱旋帰国して今回が日本初ライブ。一つの組曲を一人でギターとピアノを交互に弾くというマルチプレイヤーぶりを発揮。自称「裏・高田元太郎」。超一流クラシックギタリストが弾くロックナンバー。相当内容の濃いライブで超盛り上がりました。皆さん本当にありがとうございました。この日は満員となることがあらかじめ分かっていたので、クラスタの誇る女子高生コスプレアイドルいてこ姫に臨時のアルバイトで入ってもらいました。セーラー服に殿方の視線は釘付け?次回はコギャル風チェック柄のミニスカートで来てもらおうと思います。

3月3日のひな祭りに合わせたわけではないのでしょうが、女性が4人+バンマスキヤマンさんの華やかライブおなじみ「レレデボッサ」さんです。キヤマンさんが目を着けた女性ミュージシャンに、Megさんに頼んでメールをしてもらってスカウトするという手口でどんどん女性メンバーが増えています。今回初参加はパーカッションのリンダさん。パンデイロは私が尊敬するカピバラさんとはまた微妙に違ったリズムのナマリで、サンバの曲の演奏もノリノリです。ウクレレ、ギター、ウッドベースと音域担当がはっきりと違う3つの弦楽器で全域に渡って厚みのあるサウンド。毎回注目のMegさんの衣装は今回はピンクのフリフリアイドル風。いつもながら力強い歌声です。実力派ぞろいで毎回が楽しみなユニットです!

モリダイラフィンガーピッキングコンテスト歴代優勝者の中で唯一のナイロン弦ギタリスト関口祐二さんと、今回初出演の朝賀伸介さんです。関口さんのクラスタ出演は40回を超えクラスタ最多。いつもお世話になっております。デュオライブは2004年6月に師匠の宮之上貴昭さんと一度されて以来の2回目です。前半ステージはいつも通り関口さんの生音ソロライブ。左右おそれぞれ4本指を目にも止まらぬ速さで動かす超絶奏法はいつ見てもすごいです。(もちろんスロウな曲もあります) 最近はオリジナル曲がどんどん増えてきました。後半は朝賀さんのソロから始まり、デュオへ突入。朝賀さんはマーチンのフラットピックスタイル。対する関口さんはやはり指弾きなのですがソロとは全く弾き方を変え、宮之上師匠やウエスモンゴメリーと同じ親指奏法になります。スタンダードジャズの他、今まで聴いたことのない関口さんのオリジナル曲も多数演奏。なぜ今までソロでやらなかったのかという質問には「デュオでしか出来ない曲だから」との明快な返答をいただきました。関口ワールドは奥が深いです。

前のページに戻る