ライブ写真館 2006年11月

地元国立が誇る超絶ジャズギタリスト、関口祐二さんです。毎月お世話になっております。私がいつも「超絶超絶」と言うのでとにかく早い曲ばかりと思われちゃってるかも知れませんが、実はゆったりとしたバラードも弾いてます。ただし早い曲は他のジャズギタリストの追随を許さないほどやっぱり超絶に早いです。スタンダードジャズから賛美歌アレンジ、オリジナルなどの他、こんな曲普通ソロギターでは弾かないよ〜っていう曲、例えばベンチャーズの「キャラバン」やコルトレーンの「ジャイアントステップス」なども独自アレンジでバリバリやってくれます。関口さんの演奏はソロギターの究極の形の一つだと思います。特にソロギターファンの人はぜひ一度見ておくべきです!関口さんはこの日ZOOMのSDカードレコーダーのH4を持って来られて自分の演奏を録音されていました。いいのが録れたらCDにするそうです。実は私も関口さんから勧められて同じのを買ったんですよー。

爽やかハーモニーの若手実力ナンバー1ユニット「サマパロワナ」のお2人です。ブラジル音楽を中心に、英語POPSや日本語オリジナル曲を歌います。このお2人のコーラスは本当に素晴らしいです。歌う時は両者とも目をつむってるのが特徴でしょうか。日野君のギターのキレは抜群でスキャットにボイスパーカッションを混ぜたりして技が広がってきました。宮崎さんの素直で透き通ったボーカルはジャズ通をも唸らせる実力です。この日は大学時代のお友達もいらしてくれて、日野君はどんどんスマートになってきてるとのご指摘がありました。2月からのクラスタのライブレポートを見ると分かるそうです。皆様ご確認を!

超本格アカペラコーラスライブ、クラスタ初登場!混声5人ユニットの「ペンギンフィッシュ」さんです。豊富なライブ実績で磨かれた実力派ユニットです。マイク有り&無し、ゲストのノミの心ぞうさんとのセッションなどさまざまなパターンで、オリジナルや、歌謡曲、ポップス、民謡などを美しく爽やかなハーモニーが店内に響き渡りました。私もこういったジャンルはあまり聴いたことがないのでとても新鮮で気持ち良く楽しめました。リーダーは7〜9月にクラスタでメイド修行をされていた佐々木典子さん(通称だんさん)。だんさんは今年10月に荻窪で「アルカフェ」というライブカフェをオープンし、自らのライブ活動と平行して連日大盛況のお店を切り盛りされています。クラスタ姉妹店ということで皆さん応援してあげてくださいね。

おなじみ激渋ジャズギタリストの須古典明さん。このところ鉄弦フラットピックが続きましたが今回は久しぶりにナイロン弦での演奏でした。スポットライト1つのみで残りの照明を全て消す、名物「須古照明」でより渋く演出してやっております。須古さんの演奏は普通に聴いているだけでも気持ちよくリラックスできるのですが、ちょっとでもいわゆる音楽理論的な知識がある人が聴くと「!」とか「おお」とか「ヒー」とか「ニヤリ」とかいう箇所がところどころに散りばめられていて、これまた楽しさ倍増。ソロギターならではの自由さでしょうか。マニアが聴いたらさらにたまらない演奏です。ライブ後は恒例の高弟セッション。ジャズボーカルの濱さんや立川農家の瑞穂さんも歌ってくれましたよ。

常に第一線で活躍されている佐藤正美さんです。3ヶ月連続のオリジナル曲集特集第2回は「シェイド」です。「広葉樹」「小麦畑」などの佐藤先生の代表曲が収められています。オリジナルの他、「月光」「ラグリマ」などのクラシックや、バーデンパウエルの「恋にちがいない」「悲しみのサンバ」「オサーニャの歌」など超盛りだくさん20曲を好演!私と佐藤先生との出会いは、楽器屋さんで買った「イパネマの娘が弾ける」と書いてあった教則ビデオを買ったらそれが偶然佐藤先生のビデオだったということで、佐藤先生といえばバーデンパウエル、というイメージだったのですが、実は日本で一番多くギターのオリジナル曲を作曲・演奏されているメジャー系ギタリストだということを後になって知りました。自然をテーマにした曲が多く、聴けば聴くほどいい曲ばかりです。私はますますファンになりました。お酒好きでジョーク連発の佐藤先生の日はいつもライブ後の飲み交流会でも盛り上がります。なんとワンポイントレッスンも無料で受けられるのが超お得です!3ヶ月連続オリジナル曲集シリーズの最終回は、12/16(土)。「春のそよ風」特集です。また来年2/24(土)には待望の第3回「佐藤正美マスタークラス」を開催します。滅多にないチャンスですのでお見逃しなく!

やりました!ついにお客様でいっぱいになりました!!みっこさんとみねりんさんは今回5回目のご出演。そしてみねりんさんの弟さんのいずるさんは今回初出演。みねりんさんといずるさんはパシフィックモダーンというユニットを組んで活躍されています。いつもながら素晴らしい演奏です。クラシックの楽器というのは生音で絶妙なバランスが取れるように出来ているのでしょうか?最大音量がギターとは桁違いに大きいので、幅広いダイナミックレンジを利用してお互いのバランスを取りながら起伏のある細やかな演奏が出来る、というのが一流のクラシック奏者なのでしょう。やっぱり楽器から直接響く生音だけっていうのは最高です。皆様からの募金でのピアノの調律もこの日の午後にギリギリ間に合いベストな状態で演奏していただくことが出来ました。洗練されたクラシックの演奏はぜひ一度生で経験しておかれることを強くお勧めいたします。自分で何のジャンルの音楽をやろうとも、これはものすごい刺激になりますよ。強力な宣伝広報活動をしてくださったファンクラブ会長の釜谷さん、ありがとうございました。これからも一緒に応援していきましょう!

虫好きのナナマリさんは虫の「擬態」を真似て、バックの青いカーテンにとけこむ青い衣装で登場。かえるの歌を秋の虫の声にした斬新な替え歌も披露。新曲&インストもありましたよー。

ピアノ&ボーカルの撫くみ(ナデクミ)さんです。クラシックピアノとオリジナルソングの弾き語りを中心に都内各所及び関西方面で積極的にライブ活動をされています。クラシックピアノではドビュッシーのアラベスクや、ショパンの幻想即興曲など有名な曲の他、アルベニスのアストゥリアスやグラナドスのアンダルーサなどの、クラシックギターをやっている人にとっては「これってギターの曲でしょう?」と思われている曲で実は元々ピアノの曲だったというものも演奏してくださってなかなか意表を付く選曲でした。オリジナルソングは自分の経験を元に作った心情を表した曲が多く、声量のある声で思いっきり歌い上げます。お客様のお子様とのセッションでスピッツを演奏したりと自由な雰囲気の楽しいライブとなりました。

日本一キュートなジャズシンガー大野めぐみさんと繊細で的確なジャズピアニスト藤澤由二さんによるハイレベルなジャズライブです。私は大野めぐみさんは本当に素晴らしい歌い手さんだと思います。世の中にこんなに歌が上手い人がいるのかと思うほど上手いです。目をつむって聞き惚れていて追加注文をされようとしているお客様にご迷惑をかけてしまうこともあります(スミマセン)。 当たり前のようで実はなかなか難しい音程やリズムが正確という部分は当然完璧で、ふわっと包み込むような声でバラードもアップテンポもスキャットも感情豊かに表現。素敵です。大野さんはいつもクラスタの音の良さをほめて下さるのでとても嬉しいです。ありがとうございます。この日は地元のジャズファンのお客様も初めて見に来て下さりとても満足していただけた様子でした。私に大野さんの年齢を聞かれたので「22歳くらい」(大嘘)って答えたら納得されてしまったので焦りました。(その後大野さんから直接教えてもらってました。)いつもいい演奏を聴かせてもらってます。未体験の人はぜひ一度お越し下さいね。

毎月恒例となっております歌姫山本真莉さんと日本を代表するサンバミュージシャン「サンバの王様」加々美淳さんによる、サンバ&オリジナルライブです。今回も大勢のお客様にお越しいただき盛り上がりましたー!この日は日本一の絶妙「イェーイ」でミュージシャンの皆様からも大好評のオリオン星人さんも久しぶりのご来店。やっぱりオリオンさんがいると盛り上がり度倍増です。いつもは真莉さんのしっとり目のオリジナルソング弾き語りから始めることが多いのですが、この日は珍しく最初からブラジルものでスタート。サンバシンガーとしての実力をいかんなく発揮してくれました。1曲づつ丁寧な曲の解説や当時のブラジルの状況などの説明もあり、サンバを通してブラジルという国の理解度が深まるライブです。しかし加々美さんの演奏はすごい。基本的にコードバッキングだけなんですが、リズムのノリがさすが本物のブラジル人です(実は日本人)。あのグルーヴ感は真似できません。お客様からのリクエストで久々に「鉄腕アトム」サンババージョンも演奏してくださいました。なんと続けて「月光仮面」や「鉄人28号」まで!加々美さんの手にかかると全て本物のサンバに変身してしまいます。休憩を挟み約3時間のロングライブでしたが、アンコールの拍手鳴りやまず。もうサンバ最高!次回12/12(火)は本当の本物のブラジル人サックス奏者のグスターボさんを加えた3人でのクリスマススペシャルライブです。またみんなで盛り上がりましょう!

ライブハウスでも積極的な演奏活動を続けている実力派美男美女ギタリストの児玉祐子さんと楠幸樹さんです。それぞれの独奏と重奏がたっぷり贅沢なプログラム。デュオで始まり、児玉ソロ、楠ソロ、再びデュオという構成でした。お2人とも練習十分の素晴らしい演奏です。児玉さんは丁寧で繊細な表現に定評があります。楠君は勢いが感じられる思い切りの良い演奏で決まった時がなんともカッコイイです。後半デュオは三千院(ヨーク)、オブリビオン(ピアソラ)、ティコティコ(アブルー)と有名人気曲の見事な演奏で締めてくれました。お2人とも常連さんのファンが多く、楽しいライブとなりました。クラシックギターファンのお客様が多かったのでライブ終了後は演奏会が続きました。

プロとして活躍中のフィンガーピッカーのお2人の対バンです。田辺君は今年のモリダイラフィンガーピッキングコンテストで8つの賞のうち3つの賞を獲得した恐るべき20歳。現在丸山ももたろうさんのもとで修行を積みながらプロ活動をされています。この若さで場数を踏んできてますから毎回みるみる進化中。ソロギターCD「オー!!ファンタスティック」も発表。のびのびとそしてしっかりした演奏で、アレンジと演奏力には目を見張るものがあります。初々しいトークも人気です。ゲストの藤本記子さんのボーカルはすっごく上手かったです。突き抜けるような高音の伸びが最高。下舘さんは田辺君の紹介でクラスタ初出演。バークリー留学経験もあり、また「11月のある日」で有名なレオブローウェル氏から作曲法を学んだという本格的な人です。フラメンコギターでスタンディングプレイ。世界中を旅し、世界の音楽を吸収し、それを生かしたギター演奏でオリジナル曲のメロディーがなんとも美しい!こう来るか!?と思わずニヤリとさせられるアイディア満載のアレンジは聴く者を飽きさせません。また、女性雑誌でイケメンギタリストとして紹介されたほどの男前です。お2人とも素晴らしいギタリストなのでクラスタでもどんどん宣伝して推していきますよー!

大人気ウクレレプレイヤーのまいたけさん、クラスタライブ初出演です!まいたけさんは日本有数のジャカソロプレイヤーとしても有名な人です。ジャカソロとは、コードストロークの中にメロディーを入れて弾く技法で、短いネックの上から下まで駆使する超絶技巧です。常にジャカジャカ鳴っているので聴いていてウキウキしてきちゃいます。大汗をかきながらの全力演奏で1曲弾くごとにビールで水分を補給!レパートリーは100曲以上あるそうで、ジャズ、ポップス、クラシック、ビートルズ、ディスニー、カーペンターズ、ベンチャーズ、映画音楽など有名な曲ばかりで、しかも明るい曲中心。本人も今年やったライブの中で一番たくさん弾いたとおっしゃっていました。第2ステージ後半にはギターのたきおとさんとバイオリンのてっこさんが加わりカントリー風アンサンブルでノリも最高潮!スカッとさわやか明るいライブでした。また聴きたいです!うっかりサインもらうの忘れちゃいましたのでぜひ再び!

いやー今回も盛り上がりました。この対バン今回で4回目かな。なゆたさんは熊本在住、けいこちゃんは熊本出身という熊本つながりで、お互いに東京と熊本を行き来して対バンライブをしている仲です。けいこちゃんによれば「全員子持ちのライブ」だそうです。なゆたさんが前回大阪のホテルに忘れてきちゃった熊本名物馬刺しの燻製も久々に登場!けいこちゃんもいろんなステージを踏んできているだけあって歌が上手くなっているのはもちろんのことステージングもプロっぽくなってます。華がありますね。大西さんは今回2回目ですが場数を踏んできただけにとても息の合ったノリノリ伴奏です。なゆたさんは相変わらずリハーサルの時から酒飲んでますますハイになっての演奏。おなじみ「なゆたんの世界旅行」では世界各地の民族楽器の音をギター一本で見事に再現。バリのガムランの音にはびっくりしました。最初から最後まで弦に触らない曲もあったりしてギターの応用力にはすごいものがあります。最初から最後まで爆笑ライブ。テクニックは超一流!この対バンは最高に楽しいです。ありがとうございました!

いやーなんて贅沢なライブなんでしょう。日本最強のタンゴ&ピアソラキンテートバンド「エルフエジェ」、別名「みゆきたんご」!いつもにもまして素晴らしい演奏ありがとうございました。 一つ一つの楽器に気合が込められていてどれもすごい存在感が感じられます。ザクッザクッとした刻みがとても心地よく、ところどころの「タメ」がなんともカッコイイ。ドカーンと爆音かと思えばピタリと止めて一瞬の静寂。このメリハリがたまりません。演奏途中に顔を見合わせたりしてどこまで譜面どおりでどこからがアドリブなのか分からない多少のスリリングさもある中でも、皆さん凄腕ミュージシャンなので安定感と安心感と抜群のバランス感覚がある演奏はさすがだと思います。 みゆきさんは1曲終わるごとに「ハァハァ」するほどの超全力ピアノ。激しい演奏とふにゃふにゃMCの激しい格差が面白いです。エルフエジェさんはCDの録音も終わったそうで、来年にはCDが発表される予定だそうです。むちゃくちゃ楽しみです。次回のライブはCDリリース記念ライブになりそうです。

地元国立のジャズミュージシャン濱さんと久保嶋さんデュオです。もうレギュラー出演者です!ジャズスタンダードを中心に今回は「浜辺の歌」などの日本語の歌をジャズアレンジにして歌ってくれました。久保嶋さんは普段はほとんど歌の伴奏はされない人なんだそうですがさすがに何にでも対応できちゃいます。ちょっと斜めに構えて脇を閉める独特のフォームで軽やかにアドリブを決めます。乗ってくると足踏みしながら鼻歌を入れながらの演奏になります。この日はこのライブ初めての地元のお客様も来てくださり平均年齢も高くて大人の雰囲気のライブとなりました。リクエストをいただいて出来なかった曲は次回演奏してくださるそうです。そうかージャズライブってリクエスト出来るのかー。みなさんどんどんリクエストしに来て下さいねー。

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