ライブ写真館 2006年8月

山本実樹子さんと山下美音理(みねり)さん(本名です!)のお2人による本格クラシックライブ。今回で3回目です。いつもすごいドレスです!このお2人の演奏は本当に素晴らしい!クラシックは優れた演奏家の手にかかると本当に洗練された美しさが感じられます。「クラシック・ライブ・ステーション」CLASSTAでこんな素晴らしいクラシックを演奏してもらえるのはとても嬉しいです。「G線上のアリア」(バッハ)、「愛の挨拶」(エルガー)、「想いあふれて」(ジョビン)、「ラプソディーインブルー」(ガーシュウィン)、「ラ・カンパネラ」(リスト)、「美しきロスマリン」(クライスラー)など、 曲名は知らなくても絶対どこかで聴いたことのある曲を目の前で生で聴けるのってものすごい感動です。バイオリン&ピアノ&朗読の「レオちゃんとかみさまからのプレゼント」(やまけん)もほのぼのとしたお話で古典落語のようにストーリーが分かっていても何度聴いても感動しちゃいます。次回10/3(火)に決まりました。この感動を多くの人に味わってもらいたいです。ライブ終了後お酒もちょっと飲まれたのですが、美音理さんは生まれて初めて焼酎を飲んだそうです。ストレートグラスに麦焼酎の水割りですが(!)実樹子さんは75度のラムをストレートでクイッと。さすが九州出身!

今年来日したばかりのブラジル人ミュージシャン、グスターボ・アナクレートさん。奥様の真希子さんは日本人で、音楽の勉強のためにブラジルに半年間行っていたそうです。結婚して日本に連れて来たんですね。ボーズ頭と超ロングヘアが対照的です。狙っているわけではなさそうです。グスターボさんはブラジルの一番東の町レシファ出身。地図でいったら南米大陸の右に出っ張ったところです。アルトサックス、ソプラノサックス、ギターを演奏します。ギターはヤマハのエレガットです。やっぱりギターはヤマハが一番です。よく分かってらっしゃる!歌も歌います。メインはサックスで、もう次から次へと途切れないシートオブサウンド。最近コルトレーンにはまっている私にはツボでした。真希子さんのピアノはパワフルでまるでバーデンパウエルのような連続打鍵奏法が印象的。グスターボさんのサックスとのユニゾンのところなんか音が解け合って一つの楽器のように聞こえました。まるでネイティブブラジル人みたいにポルトガル語もペラペラでグスターボさんの通訳もしてくれました。お2人ともとても楽しそうに演奏しているだけに聴いている方も楽しくなって引き込まれます。これだけ情熱的なライブだと見ている方も思いっきり応えてあげなくてはとの気にさせられます。奇しくもこの日は真希子さんのお誕生日!真希子さんのご両親も見に来てくださる中本当に堂々としたステージでした。この日は久しぶりにだんさんがメイド服でお手伝いしてくれましたが彼女がいる日は例外なく大賑わいになるんですよー。とても縁起のいい人です。めでたしめでたし。いやーさすが本物のブラジル人は違う。

満員御礼!ありがとうございます。ギターの磯野鉄雄さんと、フルートの松原由紀子さん、高橋雪さん。WフルートWユキさんですね。お三方ともクラスタ初出演です。磯野さんは数々のコンクールで入賞し、本職はサラリーマンでありながらプロ以上に積極的な演奏活動を行なっている人で、クラシックギター界ではその実力は高く評価されています。松原さんと高橋さんはプロフィールによると尚美学園短期大学音楽学科の同級生だったみたいでお2人とも豊富なライブ活動をされています。プログラムはビバルディ、武満徹、伊福部昭、ドビュッシー、日本の民謡、チャールダッシュなど世界中の新旧の作品もりだくさん。フルートもバス、アルト、ピッコロやリコーダーなどを持ち替えながら、2本のフルートのピッチはもちろん吹き始めのタイミングも文字通り息ピッタリでとても美しいハーモニーの演奏でした。3人とも明るい人で和気あいあいとした楽しいライブになりました。ぜひまたお願いしたいです。

イェ〜イ!久々にオリオン星人さんの絶妙の合いの手が入りました!日本を代表するサンバミュージシャン加々美淳さんと、コッキーポップ風オリジナルシンガーソングライター&サンバボーカリストのレパートリー数百曲の歩く歌詞カード「歌姫」山本真莉さんです。いつも楽しくて熱い長時間ライブありがとうございます。真莉さんのオリジナルソングはサンバとは全然違ってう、日本語のしっとり系が多いです。オリジナルの時はマーチンでの弾き語りスタイルなのですが、だいたい後半からサンバが増えてきてその時は加々美さんのギターだけで歌うことが多いです。伸びのあるとても綺麗な声です。しかし加々美さんのギターのノリは何回聴いてもすごい。どうやったらあんな風に弾けるんでしょうか。難しそうなソロアドリブをするわけでもなくコードバッキングがメインなんですが、あれが出来るかと言われれば加々美さん以外にあのグルーヴが出せる人はいないんじゃないでしょうか。本当にすごい人です。この日は途中にバイオリンの桃子さんが風のように来て演奏に加わってくださり風のように帰っていかれました。お忙しくて遠いところをありがとうございました。イェ〜イ!

超絶ジャズギタリストとして名高い関口祐二さんです。ギター教則本も数多く出されていて全国的にも有名です。ガットギターでマイクを通さず完全生音でのジャズのソロギターという珍しいスタイルで演奏します。かなりマニアックな世界かもしれません。クラスタ・ジャズ部長オリオン星人さん(現在鹿島に単身ジャズ伝道活動中(一部ウソ))いわく、「ギター界のバドパウエル」だそうです。ジャズのスタンダードから、ベンチャーズ、ビートルズ、賛美歌ジャズアレンジ、超絶オリジナルなどアドリブバリバリの演奏です。最近コルトレーンにはまり中の私のリクエストで、なんとあの「ジャイアントステップス」をギターソロで弾いてくれました。これも新しいレパートリーに定着してくれると嬉しいです。そんな超絶な関口さんですが、以前から「クラシックギターを基礎からしっかり習いたい」とおっしゃっています。関口さんがクラシックを弾くのはあまり想像できませんが、もし弾いたらjこれもものすごい超絶演奏になりそうです。

「優しい音色で自然を奏でる『ピュアニスト』」石原可奈子さん。4ヶ月ぶりの出演です。自然をテーマにしたクラシックとオリジナル曲を集めたアルバム「碧(あお)」(クラスタでも好評発売中)を今年4月にリリースし、コンサート、ライブ、電子ピアノを使ってのストリートなど、都内はもちろん最近では大阪での演奏や、実家の北海道での凱旋ツアーなど非常に積極的なライブ活動をされている人です。とても丁寧で優しい演奏をされます。曲によっては自然の音をバックに演奏したりします。ご自分でいろいろなところに行って録音されているようです。今回は「川のせせらぎ」「波」「吹雪」「雨」「鳥の鳴き声」などで、どれも臨場感あふれる立体感のある録音で、録音技術者としてもすごい人だと思いました。前回の予告で今回の衣装はアキバ系ということでメイド服を意識した白黒の服でしたよ。

クラシックギター界とアコギフィンガーピッキング界の二大美少年ギタリストの対バンが実現しました!楠君は大萩康司さんに次いで多数のおっかけがいるクラシックギタリストに違いないでしょう。積極的なライブ活動でメキメキと実力を上げています。クールな笑いをとるトークも人気の一つです。「タンゴアンスカイ」や「そのあくる日」など人気の曲を多くレパートリーに持っています。田辺君はプロを目指して広島から上京してきたまだ若干二十歳。丸山ももたろう氏のもとで修行を積んでいます。今年のモリダイラコンテストで8つ中3つの賞を獲得し注目を浴びています。トークがまだ初々しくてそれも人気の一つです。「ゲゲゲの鬼太郎」他アニメソングやオリジナル曲を演奏してくれました。クラシックの基礎もあり、二十歳でこの上手さは末恐ろしいです。お盆休み期間中にもかかわらず多くのお客様で感謝感激です。お客様の中にはモリダイラコンテスト出場者がお2人の他、アコギファン、クラギファン、純粋なファンなど年齢性別いろいろでした。ギター界にとってとてもいい傾向ですねー。ライブ後は照井将さんを加えたハイレベルなギタートリオセッションが延々と続き遅くまで盛り上がっていました。照井さんも久しぶりにマッテマスヨー。

日本でボサノバと言ったらやっぱり山本のりこさん!お盆休み週間だというのに満員のお客様。ありがとうございます!3枚目のCD「ビタースィート」ではボサノバ以外のスタンダードナンバーも多く取り上げ、何を歌ってもボサノバにしてしまうのりこマジックを見せてくれました。今回もそのアルバムの中から、そしてオリジナルとボサノバスタンダートと多くの曲を、これまたCDと同クオリティの素晴らしい演奏を聴かせて下さいました。いやー本当に上手いですねー。最近は首都圏だけでなく全国に活動の場を広げ、日本を代表するボサノバシンガーとしての地位を固めつつあります。いつものギター「ホセヤコピ」は修理中とのことでこの日はサウンドホールが楕円形でヘッド部に彫刻が入ったギターでの演奏でした。なんかすごく高そう・・・まだ先ですが今年のクリスマスイブにものりこさんのライブが決定しました。5年連続ですワーイ。

本職はプロの編曲家として活躍中の倉田典明さんです。クラスタ開店以来定期的にライブをして下さっている数少ないピアニストです。毎回テーマを決めてのライブですが、今回はお盆休みのど真ん中ということで「超お盆納涼ライブ」と題して、涼しげな曲を集めた内容となりました。お盆休み中にもかかわらず多くのお客様がお越しくださいました。ありがとうございます。1st Stageはカーペンターズとスティービー・ワンダーのみというこだわりのステージ。2nd Stageはオリジナル、クラシック、そしてボサノバシンガー甲府の南のナナマリさんの作品など。倉田さんの演奏する曲は編曲家だけにクラシックを除いては全て自編曲(作曲も含む)です。どれもじっくり練り上げられた作品で非常にきっちりとした演奏でじっくり聞き入ってしまいます。オリジナル作品で「NHKの朝ドラテーマ曲風」というのがとても印象に残りました。あと何年か後には実現するかもしれません。また倉田さん曰く、Tシャツでの演奏は今回が初めてとのこと。これも「納涼」のテーマに合わせてのことだそうです。徹底してますね。

素敵なボサノバシンガー柳沢暁子さんとフルートの大野さん、パーカッションの大野さんのトリオライブ。皆さんクラスタ初出演です。柳沢さんはすでにCDを4枚リリース。いわゆるポルトガル語のボサノバスタンダードよりもオリジナルソングが中心です。ボサノバのリズムに日本語の歌詞を乗せてラブソングを歌います。それがまたとっても気持ちいいのです。またお話がとても上手いのでブラジルのお話やジョアンジルベルトのお話など、長めのトークも楽しく聞けました。ライブ後は生徒さんの発表会になりました。人前で歌うことを勧める先生はいい先生ですよー。近々ニューアルバムの制作にとりかかるとのことで、次回のライブはレコ発ライブになりそうです。

いやーびっくりしました。前日までご予約お一人だったのに当日びっくり満員。しかも皆さん一般のファンの人たちなんですよー。連日ものすごいペースでライブをされている人なのにそれでもこの動員力はすごいです。古瀬さんは、村川絵梨さん(NHK朝ドラの風のハルカの子)の主演映画「ロード88〜出会い路、四国へ」の挿入歌「夢は夢のままで」を歌っている人です。福岡出身でバリバリの福岡弁で親しみやすいキャラクター。休憩中も一人一人のお客様に挨拶をして回っていて本当にファンの人を大切にしているのが分かります。やっぱり応援してあげようって気持ちになっちゃいますよね。こういう日頃の積み重ねをしている人が大きなチャンスをつかむのでしょう。一般のライブハウスでは主流のこのスタイルのライブは実はクラスタでは初の試み。いろんなご縁が繋がって今回の開催となりました。古瀬さんは「詞」で聴かせる人ですね。いつもの店の感じと大幅に違ったので私も新鮮でした。というか正直なところ注文殺到でゆっくり聴けてなかった・・・!

彼らは実に上手い!女性ボーカル+男性ギターのデュオは珍しくないが、彼らの上手さはピカイチだと思う。彼らより上手いデュオは日本にはそう多くはいないであろう。宮崎さんのボーカルは透き通って突き抜けて力強くかつ繊細さも持ち合わせ、実に聴かせる。表情や身振りなどで感情を込めて歌い上げている。ボサノバの他にもサンバやジャズ、カーペンターズ、日本語のオリジナル曲など選曲は幅広い。ボサノバシンガーというよりジャズシンガーの歌い方だ。形式としてはこれだけならばよくあるデュオだ。もちろん宮崎さん一人だけのボーカルでも相当レベルは高い。しかし彼らの特長はほぼ全曲に渡る女声+男声の美しいハーモニーにあるのだ。ビートルズというよりクイーンのコーラスと言ったらちょっと大げさかもしれないが、音程もピッタリ合って本当に美しくハモるのだ。こんなユニットは私は他には知らない。2人とも歌ってる時はたいてい目をつむっている。歌詞は全部覚えてしまっているのだ。また日野君のギターもすごい。サンバの王様、本物のブラジル加々美純さん(実は日本人)の奏法になんとなく近づいてきたような感じだ。いやまだ格が違うのは仕方がない。でも私が今まで聴いたギタリストの中では一番近いと思う。彼らにはもっともっと有名になってもらいたい。そのためにはもっともっと多くの人に聴いてもらいたい。

山梨県を代表するボサノバシンガーのナナマリさんです。プロの作曲家としても活躍されています。素敵な大人の女性でほのぼののんびり天然系の歌とトークになんともたまらない不思議な魅力があります。田舎暮らしということで家庭菜園の話とかカエルの大移動の話とかしてくれて楽しいです。この日はボサノバスタンダードを中心に、ボサノバの日本語訳の歌や、ほのぼの脱力系も含むオリジナルソングなどたっぷり。ギタリストとしてもイントロや間奏で見事なインストソロを聴かせてくれました。いやーナナマリさんはキャラクターが良すぎです。毎回楽しみです。

年間200本以上のライブ活動を全国で繰り広げている堀尾和孝さん。この日は14連続ライブの最終日。全国に支部を持つ「酔弦一門」の頭領の本家本元アコギ一本勝負!いやーさすが本物は違います。ベタなダジャレと熱い演奏。華子さんだけじゃなくお客様からもツッコミの嵐。リクエストにもバンバン応えてくれて盛り上がりました!新たなファン大量獲得です。

とにかく基礎テクニックが素晴らしく丁寧な演奏をされるお2人の若手ギタリストです。こんな風に弾けたらいいなといつも思っています。柳さんのソロは「アルハンブラの思い出」(フルバージョン)、「魔笛の主題による変奏曲」など有名曲。いやーあんなに綺麗な魔笛を聞いたのは久しぶりですよー。楽譜通りきちんと弾くことの難しさを知っている人にとっては本当に模範的な演奏で、あこがれてしまいます。そして今回の目玉はヤマハのギタレレを使った野島さんの演奏。ギタレレとはヤマハが出しているミニギターで、通常のギターよりも4度高いチューニング(5カポと同じ)がされています。1万円くらいの安い楽器ですが、先日野島さんが遊びで演奏された時思いがけず素晴らしい音を出されたので、私がぜひこれでライブをとお願いしたのがきっかけで今回のライブでのご披露となりました。「11月のある日」や「バッハのリュート組曲」などを演奏されましたが、かわいた音がなんとなくリュートっぽくてバッハによく合います。それにしてもあの狭いフレットによく指が入るものです。ギタレレも本格的な演奏に耐えうる楽器であると証明されました。ヤマハのギタレレ担当の人に見に来てくださいってメールしたのに来てくれなかったエーン。最後はギター&ギタレレでの重奏。ピアソラの「オブリビオン」や「チコチコ」などこれもまた本格的な演奏でした。やっぱり上手い人が弾くと違いますねー。

バンマス佐藤美由紀さん率いる日本最強のピアソラ集団「エルフエジェ」(別名「みゆきたんご」)さん5ヶ月ぶりの登場です。本格5人編成になってから全国のピアソラファンから熱い注目を受け、今やどこへ行っても超人気。この日は昼間の猛暑と満員のお客様と熱い演奏で、冷房を最大最強にしても熱気むんむんの店内。ピアソラを中心にタンゴの名曲、オリジナル曲などを目の前でドカーンと大迫力でたっぷり楽しませていただきました。曲によってドンピシャのものもあったり、途中で顔を見合わせながらもアドリブでつなげるものもあったりとなかなか楽しかったです。今回世界的合いの手職人オリオン星人さんが事情により来られなかったのが残念。あの「イェーイ」があればさらに盛り上がったことでしょう。次回も楽しみです!

いやー盛り上がりました!池田さんと富川さんによるジョイントライブ。池田さんはみちよ嬢と同郷の北九州市からの演奏ツアー。CD「ブラジル」を聴いた大物ブラジル系ミュージシャンも絶賛する本物のリズム感を持っています。フェリシダージ、オッサーニャの歌など抑揚、タメ、強弱などの表現豊かに表情も感情たっぷりに演奏される人で本当にひき込まれます。富川さんは現代ギター誌での連載でもおなじみの若き伝道師。ラグリマ、11月のある日などのクラシックの定番。富川流奥義直前弦交換の技も披露されました。富川さんはお弟子さんにも積極的に人前で弾くように指導されているようで、実践で鍛えられた優秀なご子弟を多くお持ちです。後半はデュオでフェルナンド・ソルの作品を中心に演奏されました。これも見事!ライブ終了後も大勢残って飲みながらのみんなの演奏会。翌日からは赤倉温泉ギター合宿だそうです。池田さんと富川さんはスペイン留学時代に同じアパートに住んでいた仲だそうです。帰国してもこんな交流が続くって素晴らしいことですね。

一期一会のぶっつけ本番、魅惑のジャズギター「スコイズミデュオ」です。鉄弦&ナイロン弦が絶妙に絡み合います。このお2人のデュオの特長は、競い合っているという印象を全く感じさせず、お互いの個性の違いを認めて生かし合う演奏、だと言えますす。どちらかがアドリブでリードとっている時でもバッキングやめてリードに絡んできたり、誘ってきたりとお互いに楽しみながら演奏しているのが見ていて分かります。演奏者が楽しい時は聞いてる側も楽しくなるものです。この日はメイドだんさん出勤日(実は研修名目)。だんさんがいる日は売上伸びるんですよー。だんさんのお店が出来た瞬間から強力なライバルになるに違いないヒー!

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