ライブ写真館 2006年4月

モリダイラ・フィンガーピッキングコンテスト2005で優秀賞、オリジナルアレンジ賞を、2006でオリジナルアレンジ賞を受賞されたokayanさんと、2006で楽曲賞、TABギタースクール賞、アコースティック・ギターブック賞の3賞を受賞した、田辺博信さんとのソロギター対バンです。ギターファンで大賑わいと鳴りました。okayanさんいわく「今年の賞の半分はこの2人で取った」という、確かにスペシャル対バン!20歳VS40歳とちょうど歳も倍。田辺君の初々しいトークとokayanさんの貫禄トークも対称的。田辺君の「ゲゲゲの鬼太郎」やokayanさんの「スーパーマリオ」「天国と地獄」など話題のアレンジ作品も含めお2人の素晴らしい演奏のオンパレードでした。田辺君は礼儀正しい美少年なのでこれからどんどん人気が出ると思います。okayanさんは今年の9月にアメリカで行なわれる世界大会に出場が決定しています。選曲は何なんでしょうか?アメリカ人にアレを聴かせますか!?優勝目指して頑張って来て下さいね!

北海道小樽在住の日本を代表するラグタイムギタリスト、そして日本を代表するストリートギタリスト、浜田隆史さんです。恒例春のツアー!その実力が認められ、4/30(日)には世界を代表するラグタイムギタリスト、ステファン・グロスマンさんのライブのゲストとしても招かれています。しかしいつ聴いても浜田さんの凄まじいパワーとテクニックには圧倒されます。足台ストンプでリズムを取りながらのご機嫌な演奏です。最新アルバムに収録されている「ふくふくラグ」は長年国分寺にあって小樽に移転してまもなく閉店してしまった「ふくふく」というカレー屋さんに捧げる曲とのことす。その不思議な縁で、国分寺「ふくふく」さんの元常連さんも見に来てくださいました。また東京ではクラスタだけにしか姿を見せない、浜田さんの友人の「覆面シンガー」君が今回も登場。しかしあろうことか肝心の覆面を忘れてきてしまったとのことで、セブンイレブンの買い物袋で急きょこしらえた新覆面で登場。額の「7」のマークから「覆面シンガーダッシュ7」と命名されました。おそらくもう2度と見ることはないでしょう・・・また浜田さんは日本最高のシンガーソングライターとして特に若い女性から絶大なる人気を得ています。この日はお客様の6割が女性でした。しかしこの現象は実はクラスタ特有らしいです。「フェリー」「ケータイ許さない」「女の魅力」など歌の名曲の数々を含み、2時間半ぶっ通し大サービスライブお疲れ様でした。ありがとうございました!

優しい音色で自然を奏でる「ピュアニスト」石原可奈子さん、クラスタ初出演です。国立音大卒業後、音楽雑誌の編集の仕事を経て、今月始めにファーストCDアルバム「碧(あお)」をリリースし、積極的な演奏活動を行なっています。とても良かったです!「月の光」「幻想即興曲」などクラシックを中心に、オリジナル曲も含め全17曲。クラシック出身の人らしく、どの曲も本当によく練習して本番に臨んでいるのを感じられました。素晴らしいことです。見習わなくてはいけません。数曲、自然の音をBGMにしての演奏もありました。しっかりとした構成。堂々としたトーク。しなやかな演奏。ライブ全体をひとつの作品に仕上げているようです。一つ一つのライブを大切にしている気持ちが伝わってきます。衣装にもこだわり、第3部では水色からピンクの服に変身。次回8/19(土)のライブでは、なんとアキバ系衣装だそうですよ!!

超大型新人!上手い!上手すぎる。福岡から上京してきた超実力派若手2人組。歌も上手い、ギターも上手い、ほぼ全曲に渡る美しいハーモニー。ギター&女性ボーカルのボサノバユニットではピカイチ。宮崎さんの繊細かつパワフルで透き通った歌声。裏声やスキャットも効果的に使いこなしています。日野君はギター奏法の研究に余念がなく、ハモリも絶妙。2人とも曲に入り込んで気持ちを込めて歌い上げています。ボサノバを中心に、サンバやオリジナル曲など、どれも完成度高いです。聴いていて気持ちいいです。私田中マスターが自信を持って推薦します。

一期一会の魅惑のジャズギターデュオ「スコイズミ」さんです。ベテランジャズギタリストの須古さんと小泉さんによる、「何も決めずに」がコンセプトの大人のアンサンブル。時折相手が意外なことをしたりして演奏しながら笑いがもれたりしてますが、ジャズ、ボサノバ、童謡などをお互いの信頼に基づき互いに高めあうような見事なアンサンブルです。それにしてもお2人の演奏は美しい。ライブ後のセッションでは6/6(火)に出演予定のチェロの新井光子さんも演奏してくれました。

クラスタ開店以来コンスタントにピアノライブを続けて下さっている倉田典明さんです。ピアノ教室の先生の他、プロの編曲家としても活躍されています。一般に「ギターの店」と言われるクラスタにおいて、ピアノ部門の灯をともし続けてくれたのは倉田さんです。この日は午後に皆様の御浄財で調律をしたばかりの最高の状態のピアノでのライブとなりました。毎回季節に合わせたテーマに沿って曲目を決めてこられる倉田さんですが、今回は「たまにはテーマを決めずにいろいろと」というテーマ(?)で、第1部「カーペンターズetc.ポップス多目」、第2部「現代の作曲家と、オリジナル曲など」、第3部「宮川泰氏追悼宇宙戦艦ヤマトサウンドトラック選」といった、倉田さんならではの超幅広プログラム。もちろんまごさん用ラグタイムコーナーもありました。第3部は宇宙をイメージして須古照明にしてみました。須古さんと同じ名前だからではありません。ライブ後はシモバさんのオーボエ、猫垣さんのピアノ、桐本さんのボサノバ、カドノさんのファゴットなどのセッションタイムで盛り上がりました。シモバさんの「風笛」よかったですよー!

山梨県唯一(?)のボサノバシンガー、甲府の南ですのナナマリさんです。ほんわか天然系で人気があります。プロの作曲家としても活躍されていて、オリジナル曲もたくさんあります。歌声もすっきりとかわいくてそれでいてやっぱりほんわか系。ギターの上手さには定評があり、クラスタ限定ギターインストの他、歌の伴奏としてのギター演奏にも一味違った工夫がちりばめられています。今回のライブも前回と同じく、プロの編曲家兼ピアニストの倉田典明さんと、お友達の桐本貴子さんのお2人がゲストで参加され楽しいライブとなりました。

イェーイ!毎月恒例になってきました。ウォルフィー&山口マルチインプロヴァイズ・ジャズライブ。ウォルフィーさんは「職人が場合に応じて道具を使い分けるのと同じように、演奏家もその曲に合った楽器を使い分ける」改め「気分で洋服を選ぶように楽器を変える」人で、しかもどの楽器も超一流。やろうと思えば多重録音で1人ビッグバンドも出来ちゃいます。今月は新学期にちなんで新楽器ピッコロが登場。演奏者2人なのに楽器は6台!120gの超巨大リュックサックの中にはまだまだ謎の楽器が隠されているはずです。次回あたりオリジナル曲も聴きたいなあー。

鉄弦メインのモリダイラ・フィンガーピッキングコンテストにおいて過去唯一ナイロン弦で最優秀賞を獲得した地元国立が誇る超絶ジャズギタリスト、関口祐二さんです。ギターをアントニオマリンに替えてから音量が2倍にアップし生音でバリバリと超絶演奏を聴かせてくれます。敬虔なクリスチャンでもある関口さんらしく、賛美歌をジャズにアレンジした曲もたくさんあります。スタンダードジャズはもちろん、関口さんのオリジナル曲もどんどん増えています。最近ではベンチャーズの「キャラバン」のアレンジものがすごい!毎回弾いてくださるのですが完成度がぐんぐん高まっています。オリジナルの超絶名曲「風」に続き、ここ1年タイトル無しだったさらに難曲のオリジナル曲にもやっと今日名前が付きました。「ホットホットホット」だそうです。HOTと言えば「熱い」という意味のほかに「辛い」という意味もあります。私はこのタイトルを聞いて無性に辛いカレーが食べたくなり、翌日ココ壱番屋の10辛+とび辛スパイス山盛りを食べに行ってしまいました。関口さんの曲効果です!

またまた盛り上がりました、真莉&淳ライブ!加々美さんは先月初めから1ヶ月間ブラジルへ帰省していてなんと昨日日本に戻ってきたばかり。(本当は日本生まれの純粋な日本人で今回のブラジル行きはレコーディングのため)時差12時間&飛行機30時間の直後の帰国第一弾ライブです。ブラジルのお土産話もたっぷりお聞かせいただきました。コルコバードのキリスト像のお土産もいただきました。ありがとうございます。前半は真莉さんの心に染み入るしっとり目の日本語オリジナルソングが中心で。後半になるに従い加々美さんのノリノリ演奏が炸裂。あのサンバのうねりがたまりません。終盤には三鷹まご工房さんのネタ帳で加々美さんがあんなのもこんなのも歌ってくれました。私が人生の教訓としている、加々美さんの水戸黄門「じーーんせいらーくばーかーり♪」も久々に聴けて感動しました。数多くライブをされているお二人ですが、そんな中でも特にクラスタでのライブは何の制限もなく自由に出来るということで、本当に何でもアリアリ状態ライブでノリノリでやってくださいます。今回も3時間近くの大サービス!真莉さんに歌えない歌詞はなく、加々美さんに弾けない曲はない!毎回何が飛び出すか楽しみです。

若手イケメン実力派クラシックギタリスト楠幸樹君、クラスタでは初の完全ソロライブです。ライブが決まったのがわずか10日前。そこから仕上げてくるんですからたいしたものです。音楽の歴史の古いものから順に演奏ということで、前半はバッハ、ソル、タレガなどの名曲を、後半は得意の現代曲で、11月のある日、タンゴアンスカイ、サンバースト、ムーンタン、コユンババ、押尾コータローなど。老若男女のファンに囲まれいつものようにきっちりとした演奏を聞かせてくれました。コンクールにも多く挑戦しているようで、ポスト大萩康司として注目されています。みんなで応援しましょう!

日本一カワイイジャズボーカリスト(自称)大野めぐみさんと、世界的スーパージャズギタリスト(他称)宮之上貴昭(ヨシアキ)さんのスーパーなジャズデュオです。このお2人のライブでは歌&ギターとギターソロが半々くらいといった感じになってます。このお2人のライブを見てていつも思うことは、言わずもがなですがお2人とも上手すぎ!よくめぐみさんは、宮之上さんのあの変態伴奏(ほめてますよ)でちゃんと歌えるなあと感心しきり。伴奏に合わせて歌があるのではなく、完全に歌とギターそれぞれの掛け合いになっています。めぐみさんは伴奏無しのアカペラで歌ってもおそらく音程もリズムも最初から最後まで完璧に歌える人で、宮之上さんもめぐみさんを信用して自由に弾いているのでしょう。並のボーカリストでは絶対無理だと思います。それにしても宮之上さんのギターは本当に自由自在。めぐみさんの言葉を借りると「驚嘆を通り越してもう笑うしかない」という感じです。ジャズ以外のギタリストの人も一回は見ておくことをお勧めします。

アコギ一本で何でも弾いてしまう超売れっ子スーパーギタリスト、堀尾和孝さんとプロの大道芸人加藤華子さんのノリノリデュオです。堀尾さんは年間300本近くのライブをしていて、この日はなんと朝からトリプルヘッダー。恐るべきパワーです。しかもどんなライブでも手抜き一切なしの全開パワー。作曲家としても今年は毎月新曲を1曲づつ発表し12曲たまったところでCD化の予定だそうです。また指導者としても東邦音楽学校及び堀尾道場で数多くの優秀で熱心な若手の弟子を育て、アコギ界の「酔弦一門」代表として多くのファンから慕われ尊敬されています。今回のライブはいつもよりオリジナルのバラード系が多めでした。酔弦一門で誰が一番先に堀尾版「ハイウエイスター」を弾くか注目されています。華子さんは今度大道芸のお仕事でオーストラリアに遠征するそうです。日本代表としてがんばってきて下さいね!

新年度最初のライブは初出演のクラシックギタリスト志摩光信さんです。志摩さんはクラスタでもおなじみのクラシックギターの若き伝道者、富川勝智さんからご紹介いただきました。志摩さんはドイツに8年間留学されていて2004年の9月に帰国しプロとして活躍されています。長くピアノをされていて、チェリストも目指したことがあるというだけあって音楽への造詣がかなり深い人です。演奏曲目は、11月のある日、タンゴアンスカイなどの人気曲から、バッハやピアソラなど盛りだくさん。若いお弟子さんの皆さんが見に来てくださって、ライブ後はなぜか知恵の輪大会&ファーストガンダムやドイツの怪しい話(?)の話題で盛り上がりました。近いうちに再登場の予定!よろしくお願いします。

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